データインバウンド
2022年延べ宿泊者数の確定値発表、2019年比75%の4.5億人泊。外国人宿泊者数は10月以降回復
2023.07.21
やまとごころ編集部2022年の宿泊統計調査の年間値(確定値)がこのほど観光庁より発表された。
延べ宿泊者数(全体)は4億5046万人泊で2019年比24.4%減(前年比41.8%増)だった。そのうち日本人延べ宿泊者数は4億3396万人泊で2019年比9.6%減(前年比38.4%増)、外国人延べ宿泊者数は1650万人泊で2019年比85.7%減(前年比282.3%増)だった。
2019年に初めて1億人泊を超えた外国人客は2021年に近年で最も少ない432万人泊まで減少したが、2022年には増加に転じた。とはいえ、コロナ前の2019年と比べるとまだ2割にも満たない。なお、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は3.7%だった。
2022年秋に日本の入国規制が緩和されると、10月以降の訪日客数の増加に伴い、外国人宿泊数も徐々にだが増えてきた。年間では2019年比85.7%減だが、2022年12月は2019年同月比34.9%減まで回復している。一方、日本人宿泊者数については2019年の9割近くまで回復しており、2022年12月単月では2019年同月比0.5%減と、完全回復まであと少しといえそうだ。
都道府県別の外国人延べ宿泊者数、2019年比で8~9割減も山口は減少幅少なく
都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、1位が東京都の677万5590人泊で、2位大阪府(212万9680人泊)、3位京都府と続く(141万3310人泊)、4位北海道(85万7170人泊、5位千葉県(85万1640人泊)と続く。
また、2019年比外国人延べ宿泊者数伸び率では47都道府県のほとんどで80〜90%の減少だが、中では山口県が53.4%減の4万8600人泊で最も減少幅が少なかった。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数では、第1位がアメリカの199万人泊(2019年比72.6%減)で、以下韓国、中国、台湾、香港と続き、上位5ヵ国·地域で全体の約49.5% を占めた。
(図版出典:観光庁、宿泊旅行統計調査)
最新のデータインバウンド
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)
2024年1-9月の国際観光客数11億人突破、観光収入も大幅増。欧州などで2ケタ成長ーUN Tourism (2024.12.09)
観光立国タイの新たな一歩、同性婚法制化が年3000億円の観光収入増と予測。雇用増への影響は? (2024.12.05)
【宿泊統計】2024年9月外国人延べ宿泊者数2019年比49.8%増の1238万人泊。金沢への注目高まる石川県が伸長 (2024.12.02)
障がいを持つ人の訪日旅行に対する期待と現実の差が明らかに、正確な情報発信も課題に ーアクセシブルツーリズム調査 (2024.11.29)
航空機利用の旅行者が求める空港体験の効率化、生体認証も5割が経験ー2024年 IATA旅行者調査 (2024.11.25)
【訪日外国人数】2024年10月訪日客数331万2000人 単月最高を記録、累計は過去最速で3000万人を突破 (2024.11.21)