データインバウンド

【宿泊統計】2023年5月の外国人延べ宿泊者数877万人泊。6月の延べ宿泊者数全体はコロナ前を上回る見込み

印刷用ページを表示する



観光庁が発表した5月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で9.9%減の877万人泊だった。日本人延べ宿泊者数は同2.8%減の4049万人泊となり、合計した延べ宿泊者数は同4.2%減の4926万人泊だった。

5月の外国人延べ宿泊者数は4月より70万人泊の減少となったものの、伸び率では4月から5.7ポイント改善している。

また、6月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で1.6%減の943万人泊、日本人延べ宿泊者数は同1.7%増の3683万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同1.0%増の4626万人泊の見込みとなった。

 

東京、高知がコロナ前の3割増と好調、国別では韓国がトップ

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が331万7990人泊(2019年同月比36.3%増)で1位。次いで大阪府(147万150人泊、同4.4%減)、京都府(99万340人泊、同4.2%減)、北海道(36万4230人泊、同39.4%減)、福岡県(33万6350人泊、同2.2%減)と続く。北海道は4月の7位から3ランクアップして4位に入った。2019年の水準を超えたのはトップ10のなかでは東京都だけだった。それ以下で2019年同月比でプラスに転じたのは、高知県(38.3%増、1万30人泊)、栃木県(19.9%増、3万4570人泊)、福島県(18.3%増、1万4020人泊)、石川県(6.7%増、10万2380人泊)、宮城県(1.7%増、3万8650人泊)だった。

日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は、東京都が455万6620人泊(2019年同月比10.6%増)で1位。以下、大阪、北海道、千葉、京都と続いた。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(99万9600人泊)、次いで米国(91万9070万人泊)、台湾(87万3220人泊)、中国(56万6490人泊)、香港(44万9130人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の54.5%を占める。4月から順位の入れ替えがあったものの、トップ5の顔ぶれは同じだった。2019年比を上回る市場も増えてきたが、なかでもカナダ51.2%増、米国34.6%増、シンガポール38.4%増と突出しているほか、英国、ドイツ、マレーシア、インドネシア、ベトナムでプラスとなった。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2023年5月[第2次速報])

また、観光庁が7月14日に発表した主要旅行業者43社・グループの5月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比67.8%の2857億2747万円となった。

内訳をみると、海外旅行は同42.7%の658億9152万円、国内旅行は同81.9%の2009億7520万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同87.3%の188億6074万円だった。海外旅行と国内旅行ともに、4月の対2019年の比率から約10%増加した。

 

最新のデータインバウンド