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【宿泊統計】2023年7月の外国人延べ宿泊者数1081万人泊、2019年上回る

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観光庁が発表した7月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で0.1%増の1081万人泊だった。日本人延べ宿泊者数は同1.8%増の4173万人泊となり、合計した延べ宿泊者数は同1.5%増の5254万人泊だった。

外国人延べ宿泊者数は、2023年4月に950万人を記録して以降、1000万人泊まであと一歩というところで毎月足踏みが続いていたが、7月に突破。コロナ前の2019年同月比でも3年ぶりにプラスとなった。

また、8月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で9.0%増の1034万人泊、日本人延べ宿泊者数は同3.4%減の5193万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同1.5%増の6227万人泊の見込みとなった。

 

東京都、2019年比50%増に、国別では中国が1位躍進

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が411万6960人泊(2019年同月比56.2%増)で1位。次いで大阪府(181万2690人泊、同3.0%増)、京都府(113万6360人泊、同6.5%増)、北海道(71万6600人泊、同18.7%減)、沖縄県(46万1320人泊、同47.3%減)と続いた。トップ4の顔ぶれは6月と全く同じで、5位には6月の福岡県に代わって沖縄県が入った。

2019年の水準を超えたのは、トップ10のなかでは東京、大阪、京都、沖縄の4都府県だった。

なお、日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都が845万5210人泊(2019年同月比24.7%増)で1位。以下、大阪、北海道、沖縄、京都と続いた。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(139万2740人泊)、2位が台湾(131万9860人泊)、3位が韓国(121万980人泊)、4位が米国(102万1570万人泊)、5位香港(65万7850人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の64.8%を占める。ずっと低迷が続いていた中国だが、6月の90万人泊から一気に約50万人泊増え、ついに1位に浮上した。ただし、2019年同月比ではまだ5割に満たない。コロナ前からの伸び率で言えば訪日客数でも伸びた、カナダ、米国、フィリピンが50〜60%増と大幅に増えている。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2023年7月[第2次速報])

また、観光庁が9月13日に発表した主要旅行業者43社・グループの6月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比70%の2892億2014万円となった。

内訳をみると、海外旅行は同52%の857億2117万円、国内旅行は同83%の1880億1833万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同86%の154億8063万円だった。3区分とも先月からほぼ横ばいであまり変化がなく、国内旅行と外国人旅行はともに、2019年比で8割まで回復しているが、海外旅行だけが5割にとどまっている。

 

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