データインバウンド

【訪日外国人数】2024年1月訪日客数268万8100人、2019年とほぼ同数。スノーシーズンで客足好調、震災の影響小さく

印刷用ページを表示する



日本政府観光局(JNTO)が2月21日に発表した2024年1月の訪日外国人数*(推計値)は、2019年同月とほぼ同数の268万8100人となった。東南アジアや米豪から日本のスノーシーズンを目的にした観光客が順調に伸びた。能登半島地震の発生により、訪日客の減少が懸念されたが、それほど大きな影響は出なかった。

 

クルーズ船やチャーター便が増加、23市場のうち10市場で過去最高を記録

1月の訪日数を市場別にみると、1位は韓国85万7000人、次いで台湾49万2300人、中国41万5900人、香港18万6300人、アメリカ13万1800万人と続いた。トップ5の顔ぶれと順位ともに2023年12月と同じだった。

中国からは、地方路線の複便や長崎港と福岡港へのクルーズ船寄港などがあり、41万6000人と、2023年12月の31万5000人と比較して約10万人の増加だったが、2019年同月比ではまだ6割弱の戻りだ。青森や山形へチャーター便が運航された台湾からの訪日客も先月から約10万人増加した。また、今回の調査対象23市場のうち、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、中東地域の10市場で1月として過去最高を記録。韓国、 台湾、オーストラリアでは単月過去最高を更新した。 

2019年同月と比較しての伸び率ではメキシコで88.1%増、フィリピンで57.8%増、シンガポールで50.4%増、中東地域が49.9%増、カナダで42.2%増などが目立った。

一方、1月の日本人のアウトバウンドは2023年12月よりも約9万人減り、83万8600人となった。年末年始休暇を使った海外旅行需要が期待されたが、2019年同月比では42.3%減と、まだ半分程度の回復だった。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。

最新のデータインバウンド