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2023年の中国アウトバウンド旅行先ランキング、人気の観光スポットはどこ? 日本の順位は ーTrip.comレポート

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Trip.comグループが3月後半に発表した2023-2024年レポートには、中国の渡航再開初年度のアウトバウンドおよびインバウンド観光動向に関するCtripのデータ分析が記載されている。ここではその中から、中国のアウトバウンド旅行に特化したデータを紹介する。

 

アウトバウンド旅行の主力は女性と一線都市居住者

2023年第4四半期、Ctripのアウトバウンド旅行ユーザー数とアウトバウンド旅行支出は、いずれも2019年の水準の80%まで回復した。この時点ではまだ、アウトバウンド市場は女性の旅行者と一線都市(北京、上海、広州、深セン)居住者というコアな属性に集中している。ただ、国際便のキャパシティが拡大すれば、下位都市からのアウトバウンド旅行も増加する可能性があると予想される。

2023年のCtripのアウトバウンド旅行者は女性56%、男性44%だった。中国のアウトバウンド観光市場は通常女性に偏っているが、2023年の男女差は2019年よりもさらに大きくなったと同レポートは指摘する。

Ctripのアウトバウンド旅行者の69%は一線都市および新一線都市(成都、重慶、杭州、武漢など15都市)からの旅行者で、このグループはアウトバウンド旅行者全体に占める割合が最も大きく伸びた。また、3線都市以下からのアウトバウンド旅行者は全体のわずか1割で、2019年からは30%減少したとのことだ。

Ctrip利用者の年齢をパンデミック前と比較すると、若い世代が増加しており、1990年代生まれ(全体の35%)がついに1980年代生まれ(同32%)を上回った。

 

人気のアウトバウンド旅行先

レポートによると、2023年に中国本土からのアウトバウンド旅行者が最も多かった旅行先の特徴は、近距離で、ビザ政策が有利なところだったという。

トップ5は香港、マカオ、日本、タイ、韓国で、長距離の旅行先でトップ10に入ったのはアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ所だった。

続いて、最も検索数の多かった旅行先は、1位日本、2位香港、3位タイとなっており、最も訪問者数の多かった旅行先とさほど変わりはなかったが、4位にアメリカ、8位にフランスが入っており、長距離路線も関心を集めたのがわかる。

 

予約期間と旅行日数

次に予約までの期間について見てみよう。最も早めに旅行計画を始めるのは、ビザ取得にかかる時間から北米への旅行者で、3カ月近く前にはCtripでビザサービスを予約している。ヨーロッパとオセアニアへ旅行する場合は、ビザ取得に要する時間は1~2カ月だ。なお、どの地域へ行くにしても、ホテルやレンタカーの予約については、出発直前の週まで待つ傾向があるという。

旅行日数については、アメリカ大陸への旅行が最も長く、約3週間だった。ヨーロッパとオセアニアへの旅行は約2週間で、アフリカは平均10日間だった。一方、アジアの平均旅行期間はわずか4日間だった。

 

人気のアトラクション、日本はUSJ、ディズニーランド、スカイツリー

最後に旅行先で人気のアトラクションについて見ていこう。Ctripで人気のテーマパーク、文化的アトラクション、都市のアイコンのリストを見ると、シンガポールは博物館、水族館、サファリなど、7カ所の施設がランクインし、エンターテインメントと文化の強さがうかがえる。日本からはユニバーサル・スタジオ・ジャパン、東京ディズニーランド、スカイツリーの3カ所がランクイン。香港もテーマパーク2つ、故宮文化博物館にビクトリア湾と4カ所が入っている。このようにアジアのアトラクションが上位を占める一方で、ヨーロッパはベルサイユ宮殿(フランス)コロッセオ(イタリア)などの美術館や名所旧跡が人気だった。

 

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