データインバウンド
2024年世界の空港ランキング、ドーハ・ハマド空港トップに。清潔さ、スタッフの優秀さなどで日本の空港高い評価
2024.04.26
やまとごころ編集部ドイツのフランクフルトでこのほど開催された旅客ターミナルEXPOで、「2024 World Airport Awards」の各賞が発表された。英国ロンドンを拠点とする世界の航空格付け会社Skytraxにより、1999年に創設されたこのアワード。2024年の結果は、2023年8月~2024年3月に行われた100カ国以上の空港利用者が記入したアンケートに基づいている。調査は、空港でのチェックイン、到着、乗り継ぎ、ショッピング、保安検査・出国審査など、空港の施設やサービスを通じた顧客体験を評価するものとなっている。今回対象となった空港は570を超えた。
世界最高の空港トップ3はカタールのドーハ・ハマド、シンガポールのチャンギ、韓国の仁川
2024年の「世界最高の空港」に選ばれたのは、カタールのドーハ・ハマド国際空港だった。カタール航空が拠点とするハブ空港で、2023年は2位に後退したが、開港10年目の節目に2年ぶりにトップに返り咲き、これで通算3回の受賞となった。空港ターミナルの建築物としてのスケールや豪華さが有名だ。また、「世界で最も優れた空港ショッピング」では2年連続、「中東の最優秀空港」では10回目の受賞となった。
2位には、2023年のトップで通算12回の受賞歴がある、シンガポールのチャンギ空港が入った。同空港は他に、「アジアの最優秀空港」と「最優秀空港入国審査サービス」賞を受賞した。
世界ランキングで3位に浮上した韓国の仁川空港は、「世界で最も家族連れに優しい空港」にも選ばれている。
日本からはトップ100に8空港がランクイン
前年3位の羽田空港は1ランクダウンの4位だったが、他にも「世界で最も清潔な空港」「世界で最も優れた国内線空港」(12年連続1位)、「世界で最も優れた空港PRM対応(高齢者や障害者など、移動時のサポートを必要とする旅客への取り組みに優れているターミナル)/バリアフリー施設」(6年連続1位)に選ばれた。
トップ10には日本からはほかに、成田空港が前年9位から4ランクアップの5位に入り、「世界最優秀空港スタッフ」と「アジア最優秀空港スタッフ」に選ばれるなど、顧客サービスが評価された。
トップ10以下では16位(前年16位)に入った中部国際空港が「世界最優秀地方空港」、18位(前年15位)の関西国際空港は「世界最優秀手荷物宅配」部門でトップになった。26位(前年30位)には福岡空港が入り、新千歳空港は102位から49位に急上昇し、「世界で最も改善された空港」に選ばれた。78位(前年95位)には大阪伊丹空港、那覇空港も199位から91位に順位を大きく上げた。
清潔な空港ランキング、羽田9年連続1位
コロナ禍以降、空港の清潔さの基準は顧客にとってより重要になっているが、羽田空港はその「世界で最も清潔な空港」で、9年連続11回目の1位を獲得した。
5、6、7位にも日本の中部国際空港と成田国際空港、関西国際空港がランクイン。アジアの空港が並ぶ中で、欧州からは唯一チューリッヒ空港が10位に入った。
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