データインバウンド
お得に旅できる世界の目的地ランキング、首位はベトナムホイアン。東京は4位に ー英調査
2024.05.09
やまとごころ編集部イギリスの郵便事業会社ポストオフィスが2024年の「世界のホリデー費用バロメーター」を発表。滞在費用が安くてすむ目的地ランキングで東京が4位となった。このバロメーターは世界の40の目的地(都市やリゾート)で旅行者が購入する8品目の費用の合計に基づき、最も価格の安い=滞在価値のある都市をランク付けしており、英国からの旅行者の今後1年の旅行計画のヒントになるものだ。
調査対象となった8品目とは、フィルターコーヒー1杯、国内産ビール330ml1本、コーラ330ml1缶、グラスワイン175ml(以上はカフェやバーでの価格)、飲料水1.5ℓ1本、日焼け止めクリーム、虫除けスプレー(以上はスーパーでの価格)、2人分の3コース料理とワインで、英国人観光客が購入しそうな代表的なものを選び、ポストオフィスの調査員が価格を照合した。宿泊費や交通費などは含まれていない。
最も安上がりな旅行先はベトナムのホイアン、東京は4位
今回の調査結果、ベトナムが初めて首位に立った。旧港湾都市のホイアンは、レストランやバーの利用料が安く、ベトナム・ドンの価値が大幅に下落したため、低予算の旅行者の目的地として注目される。旅行者は、朝は手つかずのビーチで、午後は魅力的な史跡を巡り、夜はホイアン・ナイトマーケットで美味しいものを探して過ごす。8品目のうち、ビール(£1.16、約224円)、コーラ(£0.72、約139円)、日焼け止めクリーム(£3.70、約716円)の3つが最も安く、2023年の6位からトップに浮上した。
2位には、昨年トップだったケープタウン。地元の物価は上がっているが、それでも3コース料理(£34.64、約6,710円)ならここが一番安い。ちなみに、40の目的地の中で滞在費が最も高いコスタリカのタマリンドではコース料理が£107.38(約20,802円)だ。3位はケニアのモンバサで、物価が7%近く下落し、昨年より1つ順位を上げた。
4位は、ベトナムホイアンに続きアジアで2カ所目のランクインとなった東京だ。ポンドの大幅な値上がりもあって、前年より4つランクアップ。ちなみに、東京の8品目の価格は以下の通り。コーヒー1杯(£2.34、約453円)、ビール1本(£2.78、538円)、コーラ1本(£2.34、453円)、ワイン1杯(£3.62、約701円)、ミネラルウォーター1本(£0.67、約129円)、日焼け止めクリーム(£4.06、約786円)、虫除け(£3.12、約604円)、3コースの食事(£40.12、約7,772円)となっている。
5位はポルトガルのアルガルベで、調査対象となったヨーロッパの15都市中では最も安い目的地となった。
また、滞在費が最も高い目的地は前述のコスタリカのビーチタウン、タマリンド。2位がニューヨークとなり、中南米の観光地が多く入っている。
ポストオフィスによれば、現在、上位取引外貨の90%が12カ月前と比較してポンドに対して安くなっているとのこと。これにより、40都市中25都市がイギリス人にとって昨年よりも安い価格設定となっており、東京を含めたロングホールの目的地へより気軽に足を運べるようになっているという。
(£1=193.73円の為替レートで計算)
▼円安もあり、訪日外国人消費額が伸びています
2024年1-3月期インバウンド消費額1兆7505億円、3期連続で過去最高を更新。1人当たり支出20万9000円
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