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【宿泊統計】2024年4月外国人延べ宿泊者数 1450万人泊、2019年同月比28.5%増。石川大きく伸びる、四国も堅調

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観光庁が6月28日に発表した4月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で28.5%増の1450万人泊だった。また、日本人延べ宿泊者数は同5.2%減の3739万人泊となり、合計した全体の延べ宿泊者数は同2.3%増の5190万人泊となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は23.6%だった。

5月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で26.5%増の1230万人泊、日本人延べ宿泊者数は同5.3%減の3946万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同0.7%増の5176万人泊の見込みとなった。


※宿泊数と伸び率の推移のグラフの2023年5月〜12月分は、同日に発表された2023年の年間値確定値を反映しているため、先月以前とは異なることに留意されたい。

 

2019年比では石川県と愛媛県が好調

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が507万3740人泊(2019年同月比70.4%増)で1位。次いで大阪府(218万7830人泊、同30.1%増)、京都府(173万3120人泊、同20.3%増)、福岡県(58万5720人泊、同44.1%減)、沖縄県(55万7720人泊、同18.1%減)と続いた。

外国人延べ宿泊者数を2019年同月との伸び率でみると、石川県が130.6%増でトップ、次いで愛媛県107.0%増、高知県71.7%増、東京都70.4%増、熊本県45.1%増だった。

石川県は3月の137.9%増に続き、4月も130%台の伸びを示し、非常に好調だった。3月16日から始まった旅行支援策の北陸応援割が後押しとなっているようだ。

都市部と地方部の伸び率を2019年同月と比べると、三大都市圏(※1)で40.6%、地方部で5.9%の伸びとなった。日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都945万5250人泊(2019年同月比34.1%増)で1位。以下、大阪府、京都府、沖縄県、北海道の順だった。

 

国別では中国がトップ。2019年比ではインドネシアが115.0%増

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(178万6240人泊)、2位が台湾(141万9640人泊)、3位が米国(141万2560人泊)、4位が韓国(134万6460万人泊)、5位が香港(59万6320人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の53.3%を占める。

トップ5の顔ぶれを見てみると、中国が3月よりも38万人泊増加して、台湾を抜き1位になった。中国以外の国、地域はほぼ横ばいだった。2019年同月比では中国と香港とベトナム以外はすべて上回っている。特にインドネシアは115.0%増と突出して多かった。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2024年4月[第2次速報])

また、観光庁が6月14日に発表した主要旅行業者43社・グループの4月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比63.9%の2663億2294万円となった。

内訳をみると、海外旅行は同51.1%の842億653万円、国内旅行は同70.0%の1581億5047万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同92.9%の239億6593万円だった。2019年同月比では、海外、国内、外国人旅行のいずれも下回る結果となった。

※1 )三大都市圏とは、「東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫」の8都府県をいう。地方部とは、三大都市圏以外の道県をいう。

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