データインバウンド
【宿泊統計】2024年5月外国人延べ宿泊者数1356万人泊、2019年同月比39.4%増。石川と愛媛で引き続き好調
2024.08.01
やまとごころ編集部観光庁が7月31日に発表した5月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で39.4%増の1356万人泊だった。また、日本人延べ宿泊者数は同3.2%減の4034万人泊となり、合計した全体の延べ宿泊者数は同4.9%増の5390万人泊となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は25.2%だった。
6月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で37.6%増の1319万人泊、日本人延べ宿泊者数は同2.7%増の3720万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同10.0%増の5039万人泊の見込みとなった。
2019年同月比では石川、愛媛、東京が好調
都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が481万9450人泊(2019年同月比97.9%増)で1位。次いで大阪府(212万5570人泊、同38.2%増)、京都府(157万2400人泊、同52.0%増)、福岡県(58万9640人泊、同71.4%増)、沖縄県(56万9170人泊、同16.4%減)と続いた。
外国人延べ宿泊者数を2019年同月との伸び率でみると、石川県が148.6%増でトップ、次いで愛媛県114.2%増、東京都97.9%増、福島県86.9%増だった。3月、4月と2カ月連続で130%台の伸びを記録した石川県は、5月も好調な伸びを示している。都市部と地方部の伸び率を2019年同月と比べると、三大都市圏(※1)で59%、地方部で5.9%の伸びとなった。
また、日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都927万8240人泊(2019年同月比41.5%増)で1位。以下、大阪府、京都府、北海道、沖縄県の順だった。
国別では引き続き中国がトップ、2019年同月比ではドイツで116.0%増
2024年5月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(184万6500人泊)、2位が韓国(144万530人泊)、3位が台湾(135万1650人泊)、4位が米国(132万3100万人泊)、5位が香港(57万7990人泊)となった。上位5カ国・地域の顔ぶれは前月と変わらず、全体の57.9%を占める。
2019年同月比では、中国、ベトナム、ロシア以外はすべて上回っている。特にドイツ(116.0%増)、カナダ(111.5%増)、米国(93.8%増)、シンガポール(92.8%増)で好調だった。
▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2024年5月[第2次速報])
また、観光庁が7月12日に発表した主要旅行業者43社・グループの5月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比71.9%の3015億7695万円となった。
内訳をみると、海外旅行は同63.2%の963億4731万円、国内旅行は同75.8%の1858億3875万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同89.9%の193億90,89万円だった。2019年同月比では、海外、国内、外国人旅行のいずれも下回る結果となった。
※1 )三大都市圏とは、「東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫」の8都府県をいう。地方部とは、三大都市圏以外の道県をいう。
▼5月の訪日客数はこちら
【訪日外国人数】2024年5月訪日客数304万100人、3カ月連続の300万人越え。インドは単月最高記録を更新
▼宿泊数が増えている石川県のインバウンド事例
平均単価2.5倍、金沢のサステナブルな着地型旅行会社の価格競争に陥らないためのインバウンド戦略とは
最新のデータインバウンド
アジア太平洋の航空旅行、日本発着路線が旺盛。2025年は韓国ーベトナム、インドーUAEが急成長 (2024.12.23)
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)
2024年1-9月の国際観光客数11億人突破、観光収入も大幅増。欧州などで2ケタ成長ーUN Tourism (2024.12.09)
観光立国タイの新たな一歩、同性婚法制化が年3000億円の観光収入増と予測。雇用増への影響は? (2024.12.05)
【宿泊統計】2024年9月外国人延べ宿泊者数2019年比49.8%増の1238万人泊。金沢への注目高まる石川県が伸長 (2024.12.02)
障がいを持つ人の訪日旅行に対する期待と現実の差が明らかに、正確な情報発信も課題に ーアクセシブルツーリズム調査 (2024.11.29)
航空機利用の旅行者が求める空港体験の効率化、生体認証も5割が経験ー2024年 IATA旅行者調査 (2024.11.25)