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旅行業界のアカデミー賞「ワールド・トラベル・アワーズ2024」アジア部門発表、日本はエアラインやホテルなど7部門受賞

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ワールド・トラベル・アワーズ(WTA)は、観光業界の各部門の卓越した素晴らしさを称える賞として1993年に設立された。世界中の旅行・観光・ホスピタリティ業界を対象とすることから、旅行業界のアカデミー賞とも呼ばれる。世界200カ国以上の業界専門家と消費者の投票により選出され、2024年版アジア部門の投票は今年4月2日から7月28日までオンラインで実施された。ここでは、9月3日にフィリピンのマニラで行われた授賞式で発表されたアジア部門の最優秀賞について、日本の受賞者を中心に紹介する。

なお、9月23日から10月20日までの約1カ月間に、アジア、アフリカ、カリブ、中央アメリカ、ヨーロッパ、インド洋、中東、北米、オセアニア、南米の全10の地域別部門を対象とする世界部門の投票が行われ、大賞受賞者が決定する。2023年の世界部門では、全日空が「プレミアム・エコノミークラス」でグランドファイナル初受賞となった。

 

日本からは昨年より2つ増え、7部門で受賞

それでは早速、日本の受賞部門から見ていこう。昨年、日本は「アドベンチャー・ツーリズム・デスティネーション」と「ヘリテージ・デスティネーション」で最優秀賞を受賞したが、今年はデスティネーションとしての受賞はなかった。代わりに、今年はホテル部門で受賞者が出ている。まず、アジア最優秀ホテルとしてW大阪、新規開業のアジア最優秀ホテルとしてザ・リッツ・カールトン福岡(2023年6月開業)がそれぞれ選出されたのだ。また、エアラインの3部門では日本航空が受賞している。

日本から6つ目の受賞者はテーマパークリゾート部門の東京ディズニーリゾート。2021年以来の受賞だった。7つ目は今回新しく設けられたウィスキー蒸留所ツアー部門で、サントリーの白州蒸溜所が受賞。ライバルは台湾1カ所を除けば、すべて日本の蒸留所で、紅櫻蒸溜所(北海道札幌市)、宮城峡蒸溜所、静岡蒸溜所、サントリー山崎蒸溜所だった。


これとは別に、国別での投票結果も発表されており、日本国内では、ホテルやDMC、OTA、ツアーオペレーター、ツアーなど、計17部門で優秀な企業やブランドが表彰された。

 

デスティネーション部門で強いベトナム

次に日本以外の主な受賞者を見ていこう。アジア一のデスティネーションには、2021年から4年連続でベトナムが輝いた。ライバルには日本、韓国、中国、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、スリランカ、タイがいたが、牙城は揺るがなかった。ベトナムはまた、「ヘリテージ・デスティネーション」で、これまで3年連続で選ばれていた日本を退けて2020年以来の受賞。「ネイチャー・デスティネーション」には3年連続の選出となった。なお、2023年グランドファイナルでは、ベトナムは世界の「ヘリテージ・デスティネーション」に輝いている。他にも、テーマパーク部門で、ダナンにあるサンワールド・バーナーヒルズが3年連続で選ばれた。

「スポーツ・ツーリズム・デスティネーション」には韓国のソウルが2022年以来の選出となった。また、昨年チームラボプラネッツTokyoDMMが初めて選出された「ツーリスト・アトラクション(観光名所)」には、マニラ最古の旧城壁都市間にあるイントラムロスが受賞した。日本からのノミニーは先のチームラボプラネッツTokyoDMMに加え、皇居、鹿児島市の仙巌園と尚古集成館の3カ所だった。

なお、2024年の世界のトップを選出するグランドファイナルは11月24日、ポルトガルのマデイラで開催される。

 

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