データインバウンド
海外旅行検索数が240%増、小紅書(RED)データから見る中国旅行市場の最新トレンド
2024.09.27
やまとごころ編集部中国版Instagramともいわれる小紅書(RED)は、中国の旅行業界において、ますます影響力を持つソーシャルメディアとなっている。2024年9月、中国のマーケティング企業Dragon Trail(ドラゴン・トレイル)は、小紅書の海外旅行マーケティングに関する最新のレポートを発表した。
2024年1月時点で、小紅書を利用しているユーザーのうち、海外旅行に興味を持っている人が約1900万人と、2022年の約600万人から大幅に増えている。このユーザー層を分析すると、女性が77%で、19歳から35歳までの若年層が79%を占める。特に26歳から30歳のユーザーが最も多いことがわかった。また、住んでいる場所は、北京や上海などの大都市やそれに近い都市に住んでいる人が42%という結果が出ている。
(図版出典:Dragon Trail)
小紅書データが示す中国人旅行者の行動パターン
2023年には海外旅行に関する検索が7億3100万件で、2022年の2億1500万件から240%増加した。なお、2024年5月時点では前年同期比107%増の4億9900万件の検索数を誇る。
小紅書の検索データから、旅行の準備に関する傾向も見えてきた。調査結果によると、海外旅行を計画する小紅書ユーザーは、平均すると出発の50〜60日前から準備を始める。特に、アメリカのような遠くの国へ行く場合は、3カ月〜半年前に計画を立て始めるようだ。彼らは1回の旅行に対し100個以上の質問を検索し、300個以上の投稿を読むなど徹底的なリサーチを行うという。また、旅行の直前(1週間前)や、旅行中に、さらに多くの情報を検索する傾向もある。
▶︎小紅書の海外旅行検索ボリューム推移(2022年~2024年5月)
黄色=2022年、緑色=2023年、ピンク色=2024年
高級ブランドから家電まで、小紅書ユーザーがチェックするショッピングトレンド
小紅書は当初、香港での買い物情報を集めるためのアプリとしてスタートした。今では香港に限らず、海外ショッピングをする人が必ずチェックするプラットフォームとなっている。
海外旅行を検討する人がよく検索するキーワードは「ラグジュアリーブランド」「家電」「エンタメグッズ」「ライフスタイル」など。またブランド名は、シャネル、ルイ・ヴィトン、エルメスなどの高級ブランドから、ロレックスのような高級時計、エスティ・ローダーやロレアルのような化粧品、そしてルルレモンのようなスポーツウェアまで、幅広いジャンル、商品が挙げられる。
2024年最も検索されている海外旅行関連ワードとは?
小紅書で人気を集めている旅行のキーワードは、大きく4つに分けられる。
一つ目は、昨年に比べて390%も検索数が伸びている「個人旅行」。二つ目は「ビザなし」で、前年比743%増の検索数だ。ビザなしで旅行できる国への関心が非常に高まっており、2024年はシンガポール、マレーシア、タイなどでのビザ免除が特に話題となった。
三つ目は前年比263%増の「季節」。ここでいう「季節」とは単に四季だけではなく、中国の祝日も含む。小紅書では、企業がマーケティングを行う際、大型ホリデーシーズンの約2~3カ月前からコンテンツ配信を始めることを推奨している。
四つ目は「体験」。スキューバダイビングなどの自然体験やコンサートや展示会などの文化体験が人気で、前年に比べて282%も検索数が伸びている。
▶︎小紅書で話題の旅行トレンド
左から、「個人旅行」「ビザなし」「季節」「体験」
▼小紅書ユーザーのトレンドについてはこちらも
中国の若者のトレンド、小紅書ユーザーの検索から分析、旅行では「小さな町」「博物館訪問」などが急増
▼訪日中国人旅行者のトレンド
専門家が語る、深化する中国人旅行者のニッチ旅のトレンド。地方誘致の秘訣とは?
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