データインバウンド
2024年世界で最も利用者の多い航空路線ランキング 国際線1位は香港ー台北、国内線は日本が3路線ランクイン
2024.12.26
やまとごころ編集部世界の航空データを取り扱うOAG社が、2024年1月から12月までの提供座席数に基づき、国際線・国内線の最も利用者が多い航空路線ランキングを発表した。2024年特に移動が盛んに行われた路線や、成長著しい路線についても見ていく。
(図版出典:OAG, THE BUSIEST FLIGHT ROUTES OF 2024)
国際線ランキングトップ5にソウルー成田、ソウルー関西
2024年に最も混雑した国際路線は「香港ー台北」。提供座席数は約680万席で、2023年比48%増と大幅な回復を見せた。2019年に1位だったこの路線は、2023年には3位に後退していたが、トップの座に返り咲いた。ただし、2019年の水準には依然として15%届いていない。
2位は「カイロ(エジプト)ージェッダ(サウジアラビア)」の550万席で、2023年比14%増、2019年比では62%増と著しい伸びを示している。3位の「ソウル仁川ー東京成田」は540万席で、2位との差はわずか6万席。2019年の16位から2023年5位、2024年3位へと着実に順位を上げている。
4位には2023年の1位だった「クアラルンプールーシンガポール」が540万席でランクイン。2023年比10%増ながら、2019年比では3%減少している。5位は「ソウル仁川ー関西」の約500万席で、2019年14位から順位を上げてきた。
アジア路線はトップ10のうち7路線を占め、その他の地域では「カイロージェッダ」(2位)、「ドバイーリヤド(サウジアラビア)」(6位)、「ニューヨークJFKーロンドン・ヒースロー」(10位)がランクインした。
▶︎2024年、最も利用者の多かった国際線路線トップ10(座席数ランキング)
国内線ランキング、2位に千歳/羽田
次に国内線に目を移そう。2024年に最も利用者が多かった国内路線は「済州(チェジュ)ーソウル金浦」の約1420万席。1日平均で約3万9000席を提供する世界最大規模の国内路線だ。2023年比3%増加だが、2019年比では19%減少している。
日本からは3路線がトップ10にランクイン。「新千歳ー羽田」(約1190万席)が2位、「福岡ー羽田」(約1130万席)が3位、「羽田ー那覇」(約803万席)が7位となった。それぞれ2023年と同水準を維持している。
また、ベトナムの「ハノイーホーチミンシティ」(約1060万席)が4位、オーストラリアの「メルボルンーシドニー」(約920万席)が5位となり、トップ5までは前年と同じ顔ぶれだった。一方、「ジェッダーリヤド」は2023年比10%、2019年比9%増とトップ10で最も大きな伸びを記録した。
▶︎2024年、最も利用者の多かった国内線路線トップ10(座席数ランキング)
最新のデータインバウンド
空港、航空会社の定時運航ランキング2024年版発表、メキシコ・アエロメヒコ航空が首位。空港トップはリヤド空港に (2025.01.14)
世界5カ国の旅行者の傾向を調査、ライフステージによって大きく異なるニーズとは?ートリップアドバイザー (2025.01.09)
消費額が倍増する中国の家族旅行市場、教育的価値のある体験がカギに (2025.01.08)
アジア地域の2025年旅行トレンド、家族旅行、新しい目的地、デジタルノマド志向も高まるーAgoda調査 (2025.01.06)
【宿泊統計】2024年10月外国人延べ宿泊者数1582万人泊、石川で2019年同月比180%増。愛媛と群馬も大きく伸びる (2024.12.27)
アジア太平洋の航空旅行、日本発着路線が旺盛。2025年は韓国ーベトナム、インドーUAEが急成長 (2024.12.23)
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)