データインバウンド
WeChatで最も閲覧された2024年の海外観光記事ランキング、1位の「日本」で紹介されたのは?
2025.01.27
やまとごころ編集部中国国内を中心に約13.6億人もの月間ユーザーがいるという世界最大規模のSNS「WeChat(微信)」。2024年にWeChatに掲載された国・地域・自治体の観光局の記事の中で、最も閲覧された記事トップ10を紹介する。このランキングはDragon TrailのWeChatランキングを基に集計されたもので、記事が公開された週の閲覧数に基づいている。
7つのデスティネーションがランクイン
トップ10には、アジア、ヨーロッパ、中東の3地域に分散する7つのデスティネーションが名を連ねた。中でも、日本政府観光局(JNTO)とマカオ政府観光局は複数の記事でランクイン。また、人気のトピックとしては、観光地やアトラクションのおすすめ、実用的な旅行情報、さらには2024年パリオリンピック関連の内容が挙げられる。
JNTOが1位と3位にランクイン
特に注目したいのは、1位と3位にランクインした日本政府観光局(JNTO)の記事だ。
1位の記事「日本の最も美しい小さな町10選」では、沖縄から北海道までの静かな町を特集。「都会の喧騒から離れた場所を訪れたい」というテーマが、中国の最新旅行トレンドに合致したようだ。
紹介された10カ所は以下の通り:
恩納村(沖縄県)、美瑛(北海道)、南小国町(熊本県)、鎌倉(神奈川県)、湯布院(大分県)、嬉野(佐賀県)、草津町(群馬県)、白川郷(岐阜県)、上勝町(徳島県)、指宿(鹿児島県)。
記事には多くの読者から、「訪れたことがある場所」についてのコメントが寄せられた。
もう一つ、3位にランクインしたのは「日本への旅行を計画されている方へ」と題された、渡航前の訪日旅行保険加入を勧める記事。旅行中の事故や治療費への備えを説く実用的な内容で、多くの関心を集めた。観光地紹介以外にも、こうした旅行知識に関する記事が人気であることが示された。
ドバイ、欧州、マカオの記事もランクイン
続いて、JNTOと1位を分け合ったドバイ観光商務庁の記事は、「目を楽しませるドバイのミラクル・ガーデン」。大きな写真をスワイプ形式で閲覧できるインスタグラム風のレイアウトが注目された。砂漠の中心に広がるこの庭園は、10月から4月までオープンしており、多彩な花々がテーマパークのように咲き誇る。
2つランクインしたJNTOよりもさらに多く、3つの記事でトップ10入りしたマカオ政府観光局は、国際花火コンテストの延期告知や音楽イベントの紹介など、観光案内以外の実用的な情報が特徴だ。
また、香港政府観光局は旧正月の記事でラインクイン、春節の伝統的な食べ物の特集や、デジタル赤い封筒のプレゼント、500香港ドルのクーポン券が当たる写真コンテストなど、春節を祝う場所や方法を紹介した。
欧州勢では、ミラノ、スペイン、フランスがランクイン。ミラノの記事では旧正月のお祝い、ショッピング、ウィンタースポーツ、フラワーツーリズム、観光、パフォーマンス、展覧会、ナイトライフ、F1、クリスマスなど、季節ごとのアクティビティやイベントが紹介されている。
スペインは多様性をアピールし、 芸術と文化、ウィンタースポーツ、美食体験をテーマにした旅程を推奨した。フランスはパリ五輪最終日のマラソンルートの案内や閉会式の内容などを画像入りで紹介した。
最新のデータインバウンド
-
Z世代は「アラカルト型贅沢」志向、旅で重視する5つの要素とは? (2025.07.23)
-
2025年の訪日消費、上半期4.8兆円で過去最高、単価横ばいに課題も (2025.07.22)
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)