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旅行費用14%増でもレジャー旅行の人気は衰えず、アメリカ人の2025年春休み旅行先トップ10

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世界最大級の保険・金融サービスを展開するアリアンツ・パートナーズUSAが、「春休みにアメリカ人が訪れたい旅行先」を発表した。調査によると、2025年の春休み旅行の平均費用は前年より14%増の約5325ドル(約78万8000円)。旅行費の高騰にもかかわらず、レジャー旅行の人気は根強いことが明らかになった。

本調査は、221日から419日までの往復旅程のアリアンツ・グローバル・アシスタンス保険の予約データをもとに、約870万件の旅程を分析したもの。

 

国内旅行が主流、トップはオーランド

調査によると、春休み旅行者の79%はアメリカ国内を選択。テーマパークやリゾート地、都市観光まで、多様なニーズに応える目的地が上位に並んだ。

1位のオーランドは、ウォルト・ディズニー・ワールドやユニバーサル・オーランドといったテーマパークが人気で、2年連続の首位。2位のニューヨークは、多彩なアトラクションやショッピング、グルメで安定した人気を誇る。

3位のフェニックスは、砂漠の風景やゴルフコース、ハイキングが楽しめる。4位のラスベガスはエンターテインメントの街として根強い人気を誇る。5位と6位にはフロリダのビーチリゾート、マイアミとフォートローダーデールがランクイン。

その他、ロサンゼルス(7位)、シアトル(8位)、ダラス(9位)、アトランタ(10位)と、文化、ショッピング、アウトドアアクティビティが充実した都市が選ばれている。

 

海外旅行は2割、メキシコとカリブ海が人気

春休みに海外へ出る旅行者は全体の21%だった。中でも、メキシコとカリブ海は、アメリカに近いことと、太陽とリゾート、そしてリラックスした雰囲気を求める予算重視の旅行者にとって魅力的なことから、依然としてトップの旅行先となっている。オールインクルーシブ・リゾート、温暖な気候、素晴らしいビーチがあるカンクンとサンホセデルカボが1、2位の座をキープした。

その他の注目すべき海外旅行先には、文化的なランドマークが旅行者を惹きつけるロンドン(3位)やパリ(6位)、高級リゾートのプンタ・カナ(4位)、風光明媚な海岸線と活気ある雰囲気のプエルト・バジャルタ(5位)などがある。

アジアでは唯一、日本の東京が9位にランクイン。そして、東京の中でも大田区の名前が挙がったのは、羽田空港の存在が大きく影響していると考えられる。

アメリカからの訪日客はコロナ後の回復が早く、2024年の訪日アメリカ人観光客は2724600人と前年比58.1%増で、韓国、中国、台湾に次いで4番目に多かった。桜の季節やイースター休暇と重なる春は、訪日観光のピークの一つとなっている。

アリアンツ・パートナーズによると、旅行費用の上昇は航空運賃や宿泊費の値上がりに加え、娯楽費の高騰も影響しているという。その一方で、旅行保険の需要も高まり、旅行の遅延、病気、キャンセルなど、不測の事態への備えを求める人が増えているそうだ。

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