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2025年12月の訪日外客数3.7%増の361万人 中国45%減も他市場は堅調に推移

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日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年12月の訪日外国人旅行者数(推計値)は361万7700人で、前年同月(2024年12月)比3.7%増だった。2025年年間の累計数は4268万3600人に達し、過去最多だった2024年(3687万148人)を580万人以上上回る15.8%増となり、記録を更新した。

2025年12月訪日客数

 

25年12月も訪日外客数が安定して増加、韓国・タイなど7市場で単月過去最高を更新

クリスマスや年末年始に合わせ、訪日客数が伸びる12月も堅調に推移した。特に、東アジアでは韓国、台湾、東南アジアではマレーシア、タイ、欧米豪ではアメリカ、カナダを中心に、各地域で訪日外客数が増加した。

また、台湾、アメリカ、カナダなど14市場では12月として過去最高を記録し、韓国やタイなど7市場では単月としての過去最多を更新した。

訪日客数月別推移(25年12月)

 

中国は45.3%減と大幅減も、欧米豪中心に14市場で12月として過去最多を記録

市場別に見ると、東アジアでは韓国が最多で、97万4200人(前年同月比12.3%増)となった。11月に続く航空座席数の増加に加え、冬期休暇に入った大学生による訪日需要の高まりも要因とみられる。

次いで台湾は58万8400人(同19.8%増)で、12月として過去最高を記録。台南~熊本間、台南~那覇間の新規就航や地方路線による座席数の増加が寄与した。

訪日客数の前年割れが続いていた香港は、12月に29万1100人(同1.9%増)と回復し、スクールホリデーの影響で順調に推移。単月として過去最多を更新した。

一方中国は、11月より続く日本渡航に対する注意喚起の影響で、12月の訪日客数は33万400人(同45.3%減)と大きく落ち込んだ。

2025年12月訪日客数

東南アジアでは、マレーシアが10万600人(前年同月比40.4%増)、タイが17万4000人(同18.6%増)と好調だった。マレーシアでは、クアラルンプール~関西間の直行便増加やスクールホリデーの影響が訪日需要を後押しした。タイでは、バンコク~羽田・成田・関西間の増便に加え、12月の三連休や2026年年始の祝日追加による年末からの五連休が寄与したとみられる。このほか、インドは2万3300人(同37.1%増)で、12月として過去最高を記録した。

欧米豪では、アメリカやカナダをはじめ多くの市場で12月として過去最高を更新。アメリカは、2024年からの航空座席数の増加や12月下旬からのスクールホリデーの影響により、27万700人(同13.5%増)と順調に推移した。伸び率では、イタリア(2万1700人、同43.3%増)やメキシコ(1万7000人、同41.4%増)が目立った。

このほか、北欧地域は1万3300人(同25.1%増)、中東地域は1万7400人(同38.4%増)で推移し、いずれも12月として過去最高を記録する結果となった。

 

日本人の海外渡航、12月に130万人が出国、年間でも13.3%増と回復続く

2025年12月の日本人出国者数は130万700人で、前年同月比9.6%の増加だった。2025年の累計は1473万1500人で、2024年(1300万7282人)比で13.3%増。海外旅行需要は、コロナ禍からの回復が着実に進んでいる。

 

【編集部コメント】

今の市場選択は合っている?訪日データが示す、戦略調整のヒント

2025年12月の訪日外客数は、前年同月比3.7%増の361万人超。年間でも過去最多を大きく更新した。特に韓国、香港、タイなど複数の市場で単月としての過去最高を記録し、航空座席の増加や現地休暇が訪日需要を後押しした。一方で中国は45%超の減少と厳しく、市場ごとの明暗が際立つ結果に。国・地域ごとに異なる要因が数字に直結する今、自社の施策や注力市場が最適かを見直すタイミングかもしれない。「柔軟に調整できる体制は整っているか?」という問いとともに、今回のデータを戦略の再点検に活かしたい。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない

(出典:日本政府観光局 訪日外客数2025年12月推計値

 

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