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東南アジアの訪日者数の更なる増加には、ムスリムの受入対策も課題〜ムスリム・ツーリズムセミナー

2013.05.20

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出典:やまとごころjp

ムスリム・ツーリズムセミナーが、日本政府観光局(JNTO)主催で5月17日に東京の品川プリンスホテルで開催。4人の講師が登壇され、インドネシアとマレーシアを中心に、いくつもの角度からムスリムについて学ぶ機会となった。隣接する高輪プリンスホテルでは、ASEANトラベルマートが開催中のため、こちらのセミナーにも合わせて全国から多くの参加者が集まって、熱心にメモを走らせていた。

冒頭、全員にハラルフードを体験してもらおうと、昼食が準備され、その解説を株式会社二宮の代表取締役二宮伸介氏が担った。現在、ハラル弁当やパーティー料理の認証を受け、海外からの旅行者にも提供している。

次に日本政府観光局(JNTO)の小堀守海外マーケティング部長が、インドネシアとマレーシアの概要を中心に説明し、現在の訪日市場について現地の調査結果を報告。

後半は、マレーシアとインドネシアからのムスリム旅行者の概況をテーマに、現地の旅行会社の担当者が講演。アップル・バケーション・シンガポールのCheong Peng Sanマネージングディレクターは、ムスリム消費者の求める条件や新規開拓の方策について言及。ジャラン・ツアーのHernita Tri Laksmiチーフマネージャーは、インドネシアからの訪日ムスリム旅行者の特徴やいかしにて対応したかなど、実態に即した解説をした。お祈りの回数が旅行中は異なるなど、インドネシア人のムスリム対応の具体的事例を示された。

震災後も高い伸び率を示す東南アジア市場は今後も期待され、国は2011年の50万人の実績から2013年には100万人と目標を定めている。東南アジアに多いムスリムの受入対策は、ますます重要な項目になりそうだ。

 

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