インバウンドニュース

「WIT Japan」でオンライン旅行業界の世界トップリーダーが活発な議論

2014.05.20

印刷用ページを表示する


出典:やまとごころ.jp

5月16日、WIT Japanが東京・お台場にあるホテル日航東京において開催され、約380名の参加者を集めた。毎年シンガポールで開催されるオンライン旅行業界のトップが意見交換をする国際会議として、今回は第10回目となり、その日本版が3回目だ。安倍総理大臣がオープニングのビデオメッセージに登場し、オンライン旅行業に対する期待を示した。今年のテーマは「Little Big10」。日本および北東アジア旅行業界のユニークかつダイナミックで ワクワクするような「BIG(大きな)」トレンドと「LITTLE(小さな)」ディテールに着目した。

リクルートライフスタイルの北村吉弘社長は、ポイント文化が進み、モバイルを活用したO2O(オンライン TO オフライン)の取り込むに注力していると述べるなど、「モバイルがインターネットの使い方を確実に変えている」とコメント。

旅行業界のインターネット利用による伸びについて、海外勢のブッキングサイトの代表者からのプレゼンテーションがあった。さらに日本勢も海外展開も視野に入れているものの、国内とは異なる独自のプランを策定中だ。4月にヤフートラベルが手数料を無料としたことについては、楽天の山本考伸執行役員トラベル事業長やi.JTBの今井敏行代表取締役社長は、サービスに対する対価としていただいており、脅威とならないと述べた。むしろ海外勢や国内勢の両方からGoogleの旅行関連での今後の展開に脅威を感じているという意見が多かった。

日本の10大トレンドの一番目に掲げられている「グローバルブランドの日本市場参画における影響」が各セッションで繰り返し議論された。さらに海外からの新しいオンラインサービス「Airbnb」や「Uber」など、続々と参入が続き、インターネットと旅行マーケットの関係が日々変化している。新規参入によって、既存旅行業界の仕組みは打破されるのだろうか? 主催のYeoh Siew Hoon氏の巧みなインタビューで、活発な意見が展開された。

関連インバウンドニュース