インバウンドニュース
ゲイなどLGBT市場に向けた取り組みに熱い視線
2015.10.05
出典:やまとごころ.jp
9月29日に東京の新宿で、LGBTインバウンド誘致セミナーが開催された。
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェッター(性同一障害)の略で、性的マイノリティーだが、受け入れ体制の整備が諸外国に比べて遅れているという。
セミナーではLGBTとはなにか、LGBTツーリズムの現状、誘致の成功例などについて解説。
国内でLGBT誘致を先行しているホテルグランヴィア京都の営業推進室長の池内志帆氏が登壇して、その概要と現状について説明。
LGBTの方々は、トレンドに敏感、可処分所得が高い、消費行動が高いという特徴がある。ニーズとして、旅行、レストラン、パートナーとの結婚があり、いかにLGBTフレンドリーかを訴求するかで、誘致につながる。
虹色のマークで歓迎の意を表し、昨年原宿のGAPがロゴマークを紺色から虹色にしたことで話題となった。
海外の旅行展示会では、LGBTに特化したブースも増えている。LGBTの旅行者のトレンドは、ビーチリゾート、アドベンチャー、グルメがある。リピート率が高いのも特徴だ。
ホテルグランヴィア京都としては、いち早く和装挙式プランを商品化した。広告パンフレットを制作し、虹色をつけるなど、ウェルカム感を訴求。
後半は、パネルディスカッションを開催して、パネラーとして「国際ゲイ&レズビアン旅行業協会(IGLTA)」広報ディレクターのロアン・ハルデン氏が参加。LGBTフレンドリーな企業が参加していて、協会のサイトは旅行の情報収集に役立っている。
ゲイパレードは、強力な集客力があり、1万人をこえることも珍しくない。性的マイノリティーではあるが、市場規模としては、国内需要だけでも6兆円といわれている。
今回のセミナー参加者には、宿泊施設や旅行会社、商業施設の担当者が参加。新しいマーケットの獲得に向けて熱い視線を送っている。
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