インバウンドニュース
★「ハラルフード」日本でも浸透の兆し
2018.01.31
イスラム圏からの訪日客増加に伴い、日本でもイスラム教の戒律に基づく「ハラルフード」が浸透の兆しを見せている。
東京都渋谷区では27日、「ハラルフード」のレストラン「The Manhattan FISH MARKET」がオープンした。同店は、日本で初めてハラル認証を受けたアメリカンシーフードチェーンレストランで、世界15ヶ国で70店舗以上を展開している。メニューはシーフードとチキンが中心で、仕上げにバーナーで炙る豪快なパフォーマンスが特徴だ。近年急増するマレーシアやインドネシアといったイスラム圏からの訪日客や、東京に住む外国人だけでなく、「インスタ映え」を狙う渋谷・原宿エリアに集まる女性客など、幅広い層の集客を図る。
福岡市博多区のすし店「鮨なにわ」では28日、「ハラル」に配慮したすしの試食会が行なわれた。戒律でタブーとされるアルコールを含まない酢や醤油を使用したすしを、市内在住のイスラム教徒らが堪能した。この試食会は、ムスリム観光客のための情報発信に取り組む福岡市の団体「フクオカ・ムスリム&ライフスタイル」が、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、ムスリム向けの日本食のノウハウを広めるために企画したもの。ムスリムの人々が食するハラルフードでは、一般的にアルコールや豚肉を、調味料や出汁などでも使うことはタブーとされている。
(やまとごころ編集部)
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