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★観光庁 訪日客の医療に対する実態調査・受入環境の設備強化へ

2018.04.01

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観光庁は、外国人観光客が訪日中に不慮の怪我・病気になっても安心して日本の医療サービスを享受できる受入環境を整えるために、訪日外国人旅行者の保険加入状況及び医療受診に関する実態調査を実施。また、2015年度より日本政府観光局(JNTO)ウェブサイトに掲載している「外国人旅行者受入れ可能な医療機関リスト」の登録医療機関数を更に拡大するとともに、訪日外国人旅行者受入れ医療関係者が、円滑に訪日外国人旅行者を受け入れられるよう、医療関係者向けサポートページを作成したことを発表した。

観光庁は、訪日外国人旅行者の保険の加入状況や、日本での受診実態を把握するアンケートを実施。回答3,383件の結果を分析したところ、73%が訪日旅行中の医療費をカバーする保険に加入していることが判明した。実際に怪我や病気になり、医療機関を利用する必要性を感じた旅行者は全体の1.5%となっている。

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観光庁:報道資料より

また、厚生労働省および観光庁が示した要件に基づき、外国人旅行者の受入れが可能と報告された医療機関は昨年度の900から約1,260に達したことが分かった。この医療機関は多言語対応のリストとしてまとめられ、日本政府観光局のホームページにて閲覧が可能。同ページの医療機関利用ガイドと併用しながら、外国人旅行者も自ら検索し利用することができる。

また、この医療機関リストと共に、訪日外国人旅行者を受け入れる際に参考となる医療関係者向けのサポートページも作成。日本政府観光局ホームページにて、受付や診療、事務に関する対策マニュアルや他言語ツールを公開している。同時に、積極的に外国人旅行者を受け入れる医療機関の取り組み内容も、指標となるよう「好取組事例」として複数記載されている。

▼詳細はこちら
医療機関リスト【日本語サイト】
医療関係者向けのサポートページ

(やまとごころ編集部)

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