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★九州のインバウンド動態調査 国・地域別の特徴が明らかに

2018.06.15

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日本版DMO法人の九州観光推進機構はこのほど、ビッグデータを活用した「九州への訪日外国人旅行者に関する動態調査」の結果を発表した。
調査対象期間は2016年10月〜2017年9月の1年間で、NTTドコモなどが提供する「モバイル空間統計」のビッグデータを活用。法務省の「出入国管理統計」で公表する国籍別入国外国人数をもとに拡大推計を行っている。結果からは、以下5項目の実態が明らかになった。

(1) 旅行者数:九州を旅行した訪日客のうち、9.8%が九州外(成田、羽田、関西など)の空海港から入国しており、九州内の空海港から入国したのは90.2%(うち福岡空港が64.0%)だった。九州に直行便のない欧米豪各国に関しては、各国ともに6〜8割が九州外で入国していることが分かった。

(2) 宿泊者数:九州を旅行した訪日客の延べ宿泊者数全体のうち、約8.8%が民泊による宿泊だった。

(3)平均滞在日数:九州エリア内の平均滞在日数は全体平均で約3.8日だった。欧米豪各国からの旅行者は5日以上と、アジア各国と比べて九州エリア内での滞在日数が多く、一方で、韓国は平均3.23日と、他国に比べて滞在日数が短かった。

(4)訪問県数:全体平均で約1.8県。欧米豪各国からの旅行者はアジア各国と比較して周遊が少なく、台湾・香港は平均が2日を越えており、他国に比べて周遊が活発だった。

(5)日本滞在日数:欧米豪各国からの訪九者は訪日期間中1/3を九州で過ごしているが、香港は訪日期間中の70.7%、韓国は61.2%を九州で過ごしていることが分かった。

九州観光推進機構は、国籍・地域によって特徴的な動態を示した今回の調査結果を踏まえ、今後は国籍別の特徴や趣味趣向に合わせた施策や、九州内を周遊してもらう仕組みづくり、そしてより効果的な情報発信などに取り組んでいくという。

(やまとごころ編集部)

 

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