インバウンドニュース
★京都嵐山で観光快適度を分析予測、観光客の分散化を図りオーバーツーリズム回避へ
2018.11.06
社会と経済の発展をもたらすインバウンドの観光は世界的に多様化し、拡大する一方だが、観光客が急増することによって地域に悪影響を及ぼす、いわゆるオーバーツーリズム問題も頻繁に見られるようになった。インバウンド観光が急激な伸びを見せる日本でも懸念される事項であり、取り組みべき課題となっている。
京都市では、今年5月に「京都観光振興計画2020+1」を策定、観光客の集中する時期・時間・場所の分散化を図り、公共交通機関などの混雑の緩和といった取り組みを行っている。
その一環として、嵐山エリアでWi-Fi経由のスマートフォン等のアクセスデータを解析、特定の場所・日時における観光客数から「観光快適度」を予測するという日本初の試みを行う。期間は11月10日〜12月17日で、多言語のウェブサイト「嵐山快適観光ナビ」で、グラフなどで視覚化された「観光快適度予報」を発表し、観光客に利用してもらう。
予報から、より快適な訪問時間帯への回避や、周辺地域への回遊を勧める「観光快適度を踏まえたおすすめルート」も閲覧できるようになっている。利用者は、希望する訪問エリアでの訪問日と滞在期間を入力することで、時間帯ごとの快適度を知ることができる。
(やまとごころ編集部)
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