７月１日より、アラブ首長国連邦（UAE）国民に対するICパスポートの事前登録制に基づくビザ免除が開始となる。これは４月24日に行われた日本とUEAの外相会談で運用開始を確認したもの。中東諸国へのビザ免除は初めてだ。

2013年10月から期限内であれば何度も入国できる数次ビザは発給されていたが、今回の措置で事前登録したパスポートを持っていれば、３年間（あるいはパスポートの有効期限まで）ビザなしで、１回で最長30日間の短期滞在（観光，商用，親族・知人訪問等）が何度でも可能となる。日本の在外公館にパスポートの申請書を提出すると、翌営業日には「ビザ免除登録証」のシールが添付されたパスポートを手にすることができる。

 昨年のUAEからの訪日客数は約4500人と、まだまだ少ないが、富裕層が多いだけに、海外旅行消費額の大きい優良顧客の可能性を秘めている。JNTOは４月に初めて、UAEで開催される中東最大級の旅行博アラビアントラベルマーケットにも出展し、高品質な日本のディスティネーションをPRしており、今後は中東の富裕層の誘客に期待がかかる。

 （やまとごころ編集部）

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