インバウンドニュース

★訪日客のマーティングツールとしてSIMを活用

2017.07.13

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宮城県石巻市は7月10日、市内を訪れた訪日客を対象に、来年1月に無料のSIMカードの配布を開始すると発表した。インバウンド対策として、自治体がSIMを配るのは東北初のことだ。JR石巻駅などで2000〜5000枚を配布する予定。一般に販売されているインバウンド向けプリペイドSIMと異なるのは、石巻市の観光情報にアクセスしやすくなる点。さらに、市内の穴場スポットのフォトギャラリーや石巻の名産品と交換できるポイント制スタンプラリーなど、SIMを挿したデバイスで閲覧できるアプリも開発中だ。

今年に入って、訪日客に向けた無料SIMの配布サービスが増えてきた。旅行情報サイトのアプリの利用者向けや、特定のツアーへの参加者などに配布されている。また、DOCOMOが7月から始めた一定量のデータを無料で利用できるプリペイドSIMサービス「Japan Welcom SIM」では、10月から無料プランも登場する。

旅行者としては、無料のSIMカードを挿せば、WIFIのない場所でも旅行情報を調べたり、SNSなどに投稿したりできるので便利この上ない。一方、提供する側としては、それによってクチコミの拡散が期待できるし、なによりSIMを使った旅行者の属性や動向をマーケティングに生かすことができる。というわけで、通信インフラとしても、マーティングのツールとしてもSIMカードは注目されている。

(やまとごころ編集部)

出典:

河北新報

 

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