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★呼び込め訪日客! 福島県が広域自転車ツアー実施

2017.07.19

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訪日リピーターによる体験型観光が増えている。定番の観光地を見て、ショッピングをしてグルメを楽しむという初心者向けの日本観光ではなく、スポーツやカルチャーや医療といった目的をワンポイントに絞ったツアーも見受けられるようになった。

そのうちの一つ、福島県が企画した自転車ツアーが実施された。これは自転車人気に着目した広域ツアーの第1弾で、隣県の栃木県那須町からスタートし、会津若松市を経由、栃木県日光市までの4泊5日の旅。11日は台湾から参加した約15人が、自転車と一緒に乗れる会津鉄道を利用、下郷町の塔のへつりや大内宿、会津若松市の鶴ケ城へのサイクリングを満喫した。

今後は、タイや中国語圏、英語圏など自転車人気の高い国・地方を中心に、初中級者向けツアーや紅葉をテーマにしたツアーなど、各地を自転車で巡る宿泊滞在型のツアーを10本以上用意。県の単独事業だが、栃木、茨城両県のFIT圏内の市町村や近県の観光地を組み込み、広域観光ルートの魅力を高める。

福島県では県南5市町村を巡る「ツール・ド・しらかわ」が今年10月に3回目を迎えるなど、自転車競技への関心が高い。福島県を2016年に訪れた外国人宿泊者数は7万9720人で、震災前の約8割まで回復したが、今後もサイクリングでさらなる誘客を図りたいところ。

 

サイクルツーリズムといえば、しまなみ海道のサイクリングが有名だが、本州側のスタート地点となる尾道市によると、昨年尾道市を訪れた訪日客は過去最高の27万459人で、国内からの来訪も含めたサイクリング客も18万4789人で、こちらも過去最多だった前年を更新している。

尾道市では、訪日客の増加の一因に、しまなみ海道の海外での認知度向上をあげている。福島県のみならず、サイクルツーリズムに取り込むならば、海外へのアピール方法など、参考にしたいところだ。

出典:

福島民報

福島民友ねっと

産経ニュース

 

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