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古民家リノベーションでインバウンド獲得、日本家屋の特徴を活かした宿泊施設が続々登場

2019.01.15

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近年、古民家をリノベーションした宿泊施設のオープンが相次ぎ、インバウンド誘致につなげる動きが活発化している。畳や布団といった日本人にとっては当たり前のアイテムも、インバウンド客の関心を引きつける要素となっているようだ。

福井県小浜市では昨年末、空き家をリノベーションした同市初となるゲストハウス「小浜弐拾壱時(おばまにじゅういちじ)」がオープンした。人口3万人を割り込み、少子高齢化や人口減少が進む同市で、「小浜に成長産業を作る(=インバウンド観光産業)」をスローガンに、ゲストハウス事業に乗り出したのは株式会社KNEWだ。現在は民泊として運営しているが、クラウドファンディングで改修費や運営費を募り、今春からは簡易宿泊所としての営業を目指す。料金は個室1泊1名7,000円、ドミトリー(6人相部屋)1泊1名2,500円で、夜にはゲスト間やホストとの交流の場を設け、地酒や梅酒を振る舞うという。

一方、神奈川県鎌倉市では、古民家をリノベーションした高級ホテル「鎌倉 古今(かまくら ここん)」が7日にオープンした。同ホテルを手がけた株式会社くらつぐは、鎌倉で増えゆく訪日客の獲得を見据え、163年前の安政2年に建てられた古民家の内部を改装した。約90㎡の広い客室や最先端技術を使ったサービスが特徴で、2室限定のラグジュアリーな空間に仕上がっている。ホテルには「Restaurant COCON」を併設し、レストラン事業も展開。世界で高い評価を受ける奥田政行シェフがプロデュースし、料理には鎌倉野菜も使用する。鎌倉市は古都保存法で宿泊施設を開業できない地域が多く、民泊制度を活用するため、営業は年間180日限定となる。宿泊は1日2組限定で、料金は1人3万~5万円程度を予定。今後はオリンピックイヤーの2020年までに3ホテルに拡大し、さらなる訪日客獲得につなげる考えだ。

(やまとごころ編集部)

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