インバウンドニュース
外国人患者の受け入れ強化へ 「九州国際医療機構」発足、医療ツーリズム支援も — 九経連
2019.02.08
九州経済連合会は6日、九州における外国人患者の受け入れ体制整備を推進するため、「九州国際医療機機構」を設立した。
九州8県への訪日客数は2017年に493万5,000人を記録し、6年連続で過去最高を更新した。医療現場においても、急増する訪日客の受け入れ体制を強化し、さらには九州経済の活性化に繋げていくために、同機構の発足に至った。
近年では、言葉の壁によって外国人患者と医療関係者がうまくコニュニケーションが取れず、医療事故や診察拒否、医療費未払い等のトラブルが発生するケースが散見されている。また、男性医師への肌の露出を避ける、入院食でもハラル対応が必要など、宗教上の理由で診療や治療に支障をきたすケースもある。
こうした課題解決に向け、機構は医療スタッフ向けのセミナーを定期的に開催し、外国人患者への注意点をレクチャーする。また、問診票などの多言語化支援や医療通訳の勉強会開催、多言語対応が可能な医療機関などに関する情報発信、健康診断や治療目的で来日する「医療ツーリズム」の仲介など、医療にまつわる幅広い支援を手がけていく考えだ。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
-
2025.03.03
優良ガイドを評価し、高付加価値旅行業界の発展目指す「Guide of the Year 2025」発表、6名のガイドを表彰
-
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
-
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
-
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
-
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
-
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
-
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
-
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会