インバウンドニュース
親日度に関する調査、東アジア欧米豪など13カ国で実施。韓国と中国で「嫌い」が大幅に減少
2019.05.02
アウンコンサルティング株式会社は、訪日外国人観光客の中で比較的割合の高い13カ国を対象に、親日度とそれに関するデータを調査しその結果を発表した。訪日客の大きな割合を占める韓国、中国、台湾、香港などの国から、アメリカやオーストラリア、イギリスといった欧米豪諸国にアンケートを実施。2018年に行った同様のアンケートとの比較も同時に行った。
「日本という国が好きですか?」という質問で「大好き」「好き」「嫌い」「大嫌い」からの4択で回答してもらったところ、2018年から比べて「嫌い」「大嫌い」が韓国では28%から17%、中国では15%から7%と大幅に減少した。「大好き」の割合が10%減少したのはシンガポール・ベトナム・香港だった。また前回では香港・タイ・ベトナムのみだったが、今回の調査ではタイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・オーストラリアの5カ国で「嫌い」「大嫌い」と回答した人が0%になり、全体的に日本への好感度が増している。
「日本人が好きですか?」という問いへの「嫌い」「大嫌い」の割合変化はあまり見られなかった。しかし、ここでも「大好き」と回答した人が大幅に減少。シンガポールでは36%、アメリカ・ベトナム・香港でも10%以上減少している。
「日本旅行での不安や困ったこと」で比率が高かったのは「スタッフとの会話が通じない」「地震等の災害」「交通費が高い」の3点だった。地方への旅行をする訪日リピーターを抱える中国・台湾・香港では、地方の多言語対応への遅れにストレスを感じるケースが多いと思われる。また自国でキャッシュレス決済に慣れている中国の訪日客は、特に「電子マネー決済」の整備の遅れに不満を感じていることが分かった。
(やまとごころ編集部)
関連インバウンドニュース
2024.11.20
免税制度見直しを控え、中国人旅行者の免税店での買い物動向調査。レジに並ぶ時間の限界は?
2024.11.12
越境ECの日本商品ニーズを調査、円安で平均購入単価7.6%上昇。人気アイテムはフィギュア
2024.11.08
インドネシアZ世代の訪日関心度や購買パターン調査、95%が日本旅行に興味あり。旅行予算金額は?
2024.11.06
シンガポールで大人気の日本食、週1以上楽しむ20代が4割超。レストラン探しはSNSが主流に
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.29
訪日客の飲食事前予約の動向調査、事前予約のリードタイムは? キャンセル率が高い市場はどこ?
2024.10.24
2024年おもちゃ販売動向、インバウンド需要が拡大。空港内ショップの売上は前年度比160%、カプセルトイも好調
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会