インバウンドニュース
鹿児島、宮崎へのインバウンド客の意向調査 訪日3回以上のリピーターが7割
2019.06.07
株式会社日本政策投資銀行(DBJ)はこのほど、「南九州地域におけるインバウンド観光客の意向調査」を発行した。DBJは公益財団法人日本交通公社との共同調査でアジア・欧米豪からの訪日外国人意向調査2018年度版を昨年11月に公表している。その調査結果をもとに、鹿児島と宮崎におけるインバウンド客の意向についてDBJ南九州支店がレポートをまとめた。
対象としたのは韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスの合計12カ国・地域に住む20歳~59歳の海外旅行経験者。調査方法はインターネットによるアンケート調査で有効回答数は2018年7月の第1回が6,283人、同年10月の自然災害に関する追加分の第2回が6,286人。
その結果、南九州への訪問経験者は40~50代が約6割を占め、国・地域別にみると特に香港と台湾からの割合が多かった。地名の認知度については、鹿児島が26%、宮崎が21%となり、九州の観光地地名としては長崎43%、福岡33%に次ぐ知名度だった。欧米豪よりもアジア圏において南九州の知名度が高い傾向にあった。
訪日回数を聞いたところ、6回以上が宮崎で34.9%、鹿児島で35.4%、訪日回数3回~6回以上を合わせると全体の約7割を超え、かなりのヘビーリピーターが南九州を訪問していることがわかった。実際の旅行形態も南九州エリアでは個別手配がパック旅行を上回っており、FIT化が進んでいることも分かった。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
-
2025.04.25
訪日外国人の鉄道利用、北陸・東北など地方5路線で2倍超の伸び
-
2025.04.23
自治体の観光施策 成果実感3割未満、データ活用と分析に課題
-
2025.04.02
福岡市、デジタルノマド誘致で1.1億円の経済効果。2024年イベントに430人参加
-
2025.03.03
優良ガイドを評価し、高付加価値旅行業界の発展目指す「Guide of the Year 2025」発表、6名のガイドを表彰
-
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
-
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
-
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
-
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism