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北陸4県の2018年インバウンド宿泊20%増で320万人泊超え。新潟と石川伸び高く、長野は4県最多の150万人泊超に

2019.07.16

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北陸信越運輸局は10日、管内の新潟県、長野県、富山県、石川県の4県における2018年宿泊旅行統計の集計結果を発表した。観光庁による宿泊旅行統計の確定値公表を受け、取りまとめたもの。

その結果、2018年の年間延べ宿泊者数は、4県合計で前年比0.4%増の4101万人泊だった。長野県が1.9%増の1832万人泊、新潟県が4.2%減の977万人泊、石川県が4.5%増の913万人泊、富山県が3.0%減の378万人泊だった。石川県と長野県の増加が新潟と富山の減少分をカバーし、4県全体ではかろうじて前年比を上回った。

一方、外国人による延べ宿泊者数は、前年比20.3%増の321万人泊となり、大幅に増加した。特に新潟県と石川県での伸び率が高く、新潟県が28.4%増の40万人泊、石川県が25.3%増の97万人泊だった。長野県は18.4%増の153万人泊で宿泊者数としては4県で最多だった。富山県は6.4%増の31万人泊だった。

延べ宿泊者数のうち、外国人延べ宿泊者数の割合を示す、外国人比率については、2017年に6.5%だったのが、2018年は7.8%に上がった。4県の中で最も外国人比率が高いのは石川県の10.7%で、ほか3県は一桁台に留まり、全国平均の17.5%には遠く及ばなかった。

外国人を出身地別にみると、台湾が29.5%と最も多く、次いで中国が13%、東南アジア11.7%、香港9.8%、欧米7.2%と続いた。全国平均と比べると、北陸信越4県においては台湾の比率が2倍以上多く、逆に中国の比率は半分以下と少なかった。

客室稼働率については、4県合計が44.0%で前年と同じだった。全国平均の61.2%と比べると低い稼働率となっている。

(やまとごころ編集部)

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