インバウンドニュース
119番の多言語対応 全国の自治体で導入広がる
2019.09.05
石川県白山野々市広域事務組合消防本部と大分県由布市消防本部は、9月1日より、「119番緊急通報時3者間多言語通訳サービス」を開始した。通報した外国人と消防職員の通話に外部の担当者が加わって同時通訳し、24時間365日対応する仕組みとなっている。対応言語は英語・中国語・韓国語(朝鮮語)・ポルトガル語・スペイン語・タイ語・ベトナム語・タガログ語・フランス語・ロシア語・ネパール語の計11カ国語。通訳サービスは株式会社グローバルキャストが提供する。
2020年に向けて訪日外国人数がさらに増加することが予想されるなか、総務省消防庁から全国約730の消防庁・局・本部に対し、多言語通訳を導入するよう通達が出るなど、外国人からの 119 番通報への外国語対応が大きな課題となっている。
すでに愛知県名古屋市や神奈川県厚木市、新潟県佐渡市などで本サービスが導入されており、今回で9箇所目の導入となる。直近では6月から8月の2カ月間で、すでに38件の利用実績があった。
実際に利用した消防本部や救急隊員からは英語やスペイン語といった主要な外国語だけでなく、ベトナム語、タガログ語、ネパール語などにも24時間365日対応している点が評価されており、グローバルキャストでは2020 年度までに全国で 50 消防局・本部での導入を目指している。
(やまとごころ編集部)
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