インバウンドニュース
九州への2019年外国人入国者数、17.5%減の422万人で8年ぶりのマイナス。2020年もコロナの影響で大幅減に
2020.03.19
国土交通省九州運輸局は17日、九州への外国人入国者数について、2019年の確定値と、2020年1、2月の速報値を発表した。
九州への通常及び船舶による訪日入国者数は2020年の速報値で、1月は前年同月比-35.8%となる22万423人、2月は前年同月比-69.9%となる10万192人と新型コロナウイルスの感染拡大により、大幅減となった。
また、2019年における九州への外国人入国者数の確定値は、前年比-17.5%となる422万2026人と8 年ぶりのマイナスとなった。 内訳としては、通常入国者数が前年比-14.3%の310万7270人、船舶観光上陸者数が前年比-25.3%の111万4756人だった。
国、地域別にみると、日韓関係の悪化により2019年7月以降訪日旅行を控える動きがあり、九州各空港からの日韓航空路線や対馬-釜山間の定期航路が運休または減便したことにより韓国は前年比-29.2%の大幅な減少となった。中国は、佐賀―西安線の定期便の新規就航により、通常入国者数は前年比+10.5%の年間過去最高を記録した一方で、クルーズ船の寄港回数減少が大きく響き、全体では前年比-22.2%の大幅な減少となった。ASEAN諸国、特にタイとマレーシアは週4-7便のLCCの新規就航により年間過去最高の前年比+52.2%の大幅な増加となったほか、欧米豪については、ラグビーW杯が福岡・熊本・大分の九州3県で試合が開催された効果から、特に英国、フランス、豪州を中心に伸び、年間過去最高の前年比+22.0%の大幅な増加と全国を上回る高い伸び率となった。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
3/24更新【新型コロナ:各国入国規制まとめ 】感染者数、世界3位になったアメリカからの入国を制限へ
【コロナの先のインバウンド業界③】大きなピンチは、新しいビジネスが生まれる時でもある—JSTO新津研一氏
【コロナの先のインバウンド業界②】ビジネスの柱を奪われても、V字回復の準備を進める中国旅行業界 —フレンドリージャパン 近藤 剛氏
【試練の先のインバウンド業界】今だからこそできることを考える—やまとごころ村山慶輔
新型コロナウイルスによるインバウンド市場への影響、6月まで訪日客落ち込みで9813億円の減少と試算
関連インバウンドニュース
2024.11.20
免税制度見直しを控え、中国人旅行者の免税店での買い物動向調査。レジに並ぶ時間の限界は?
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.12
越境ECの日本商品ニーズを調査、円安で平均購入単価7.6%上昇。人気アイテムはフィギュア
2024.11.08
インドネシアZ世代の訪日関心度や購買パターン調査、95%が日本旅行に興味あり。旅行予算金額は?
2024.11.06
シンガポールで大人気の日本食、週1以上楽しむ20代が4割超。レストラン探しはSNSが主流に
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.29
訪日客の飲食事前予約の動向調査、事前予約のリードタイムは? キャンセル率が高い市場はどこ?
2024.10.24
2024年おもちゃ販売動向、インバウンド需要が拡大。空港内ショップの売上は前年度比160%、カプセルトイも好調