文化庁は、海外向け文化観光情報サイト「WOW U」と共に日本遺産のオンラインガイドツアーを実施し、その模様を海外向けPR動画として発表した。

オンラインツアーに参加したのは、米国またはシンガポール在住の訪日観光に興味のある20代から30代の社会人7名。日本時間の朝9時に各参加者がビデオ会議ツールで集合し、自己紹介の後、全国通訳案内士の豊嶋操氏が案内役となり、日本遺産の魅力や、平成27年4月に日本遺産登録された鳥取県の「六根清浄と六感治癒の地～日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉～」についての動画、JR西日本、観光地域づくり法人（DMO）の山陰インバウンド機構などを英語で紹介した。

終了後の意見交換では、参加した全員が、訪日意欲の向上と、オンラインガイドツアーを知人友人にも勧めたいと回答。「日本に行く計画をしているメンバーで参加したい」「シェフや生産者と触れ合う食文化ツアーにはぜひ参加したい」「ローカルなお土産の情報は楽しかった。行ったら買いたい」などの意見が聞かれた。

一方で、課題としては、映像や音声の途切れに対する改善要望や、また一方向の講義スタイルではなくインタラクティブな会話をすることで、より臨場感のあるツアーを希望する声などが寄せられた。「文化遺産だけではなく、もっと周辺の温泉やホテルなどの情報も知りたい」「知る人ぞ知るといった”秘密のスポット”を教えてほしい」などの声があった。

ツアーの様子をまとめた海外向けPR動画は、YouTube文化庁チャンネルと、海外向け文化観光情報サイト「WOW U」で見る事ができる。

（やまとごころ編集部）