インバウンドニュース

ホテルや旅行会社はwithコロナで攻めの姿勢、百貨店では旅行気分を味わえるイベントを

2020.08.21

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帰省自粛が呼びかけられたお盆休みが終わるも、全国的に猛暑が続いた今週は、各業界の様々な動きが伝えられた。コロナと共に、コロナ収束後を見据え、今できることに取り組む各業界の動きを紹介する。

アパホテルが大阪で西日本最大級のホテル開業に向けて起工式開催

アパグループが、2022年12月末大阪梅田に開業予定の、超高層タワー型ホテルの起工式を開催した。西日本最大客室数の全1704室、地上34階建、最上階には展望レストランや展望プールを設け、大浴殿・露天風呂、大型レストラン、フィットネス施設のほかに、カフェやエステ、コンビニ等を計画している。記者発表において、アパグループ代表 元谷氏は、「コロナ禍により観光産業は厳しい状況が続いているが、この状況は長くても2年で収束する。宿泊業は、長期的にみればまだまだ成長の余地がある。大阪は2025年に大阪万博が控えており、需要の期待できるエリア」と語った。

株式会社パソナが8月18日、全国16のホテルと連携し、ホテルをワークプレイスとして提供し、“ホテルワーク”を実現する『リモートワークプレミアム』を開始した。ホテルの新たな活用の促進を目指す。

百貨店でフルーツ狩りや不用品買取イベント

ジェイアール名古屋高島屋のイベント会場では8月17日まで、「シャインマスカット狩り」が催された。遠出や帰省が難しいコロナ禍の夏休みに、旅行気分を味わってもらうとともに、生産者も応援する狙い。高島屋横浜店では、初の不用品買い取りイベントが開催される。中古品をリサイクルし資源の有効利用につなげたい考え。

インバウンド需要の現象で日本のワインが苦境

日本農業新聞によると、訪日客やイベントの減少の影響で、日本のワインが打撃を受けているという。山梨県のワイナリーでは、2020年3月中旬から6月にかけて、最大で前年比8割減と山梨県ワイン酒造組合はみている。「飲食店向けやインバウンドなどの需要が戻らない以上、今後も同様の状況が続く」と日本ワイナリー協会は危機感を持っている。

北海道で貸切バスの安心安全をPRするイベント開催

さっぽろ羊ヶ丘展望台で30日まで、貸切バスの安心安全をPRするイベントが開催されている。展示されたバスの中では、消毒の徹底、換気のほか、シートには飛沫防止のフィルムを設置など、現在実施されている衛生管理が実演され、快適・安全に旅を楽しんでもらえる工夫を学ぶことができる。ドライブスルーレストラン&マルシェも同時開催されており、 観光バス各社のドライバーやガイドが、接客を担当する。密の印象があるバス旅行のイメージを払拭するための業界の努力が続く。

エイチ・アイ・エスが3密対策を徹底した旅行プラン販売

2020年10月期上期(2019年11月~2020年4月期)決算で、東証上場依頼初めて営業赤字を計上することとなったエイチ・アイ・エスが、スカイマークと星野リゾートとコラボし3密回避対策を追求した特別プラン「3密対策!あんしん旅 北海道」の販売を開始した。また、9月5日には、福井市観光協会と共同で、福井の酒蔵と生産者を応援するオンラインツアーを開催する。コロナショックからの反撃が始まっている。

修学旅行を巡って自治体が知恵、川崎市は遊園地を貸し切り

川崎市が中止となった修学旅行の代わりによみうりランドを貸し切ることを決めた。コロナの影響で修学旅行が中止となった市立の小学校114校の6年生、約1万2000人のために、来年3月に3日間、市に隣接する遊園地「よみうりランド」を貸し切る。大阪市は、修学旅行のキャンセル料を負担すると発表した。市立小中高校の修学旅行が中止になり、保護者がキャンセル料を支払う場合、市が全額を肩代わりする。

海外旅行雑誌恒例のレストランランキングにもコロナの影響

20日に、米旅行雑誌「Travel+Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」が、毎年恒例の「World’s Best Restaurants 2020」を発表したが、今年は担当旅行記者が世界を巡ることができず、オセアニア、ラテンアメリカ、カリブ地域のみのリストアップとなった。2019年は日本からは東京の「鮨よしたけ」と、ラーメン店「風雲児」が掲載された

(やまとごころ編集部)

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