インバウンドニュース
訪日客へのコロナ対策、緊急時の対応を分かりやすく解説するピクトグラムJNTOが制作。家紋をコンセプトに
2021.03.03
JNTOが、新型コロナウイルス感染症対策や緊急時に取るべき対応を訪日外国人客にわかりやすく伝えるため、日本の家紋をコンセプトにデザインしたピクトグラム(視覚的にメッセージを伝える記号)を制作した。訪日客と受け入れ側の双方が安心できる環境で旅が行われるよう、必要な情報をわかりやすく表している。
各ピクトグラムにはシンプルな英語のメッセージが付いており、ネイティブライターが書き起こした英語のメッセージを元に、15言語で展開される。また、世界各国の文化や宗教的な背景を考慮するため、JNTO海外事務所がネガティブチェック(否定的な要素の調査)を行い、伝わりやすさも確認した。
安心感を与えることを重視したデザインで、古来の「家紋」からインスピレーションを受けた日本らしさが盛り込まれている。家紋は日本独自のユニークなグラフィック文化で、お守りや縁起物として祭事などでも用いられてきた。日本の風景の一部として浸透していることから、機能的なピクトグラムのデザインと掛け合わせることで、現代の街並みや建造物にも調和すると考えたもの。
これらのピクトグラムは「新型コロナウイルス感染症対策」と「外国人旅行者向け緊急時対応等の情報」という2つのカテゴリーに分かれている。空港や店頭、公共施設入り口などでの使用が想定されており、使用率が高いと思われるレイアウトなど、数パターンあり「すぐに使えるレイアウトデータ」としてダウンロードが可能となっている。各々のピクトグラムもダウンロードでき、使用目的に合わせて組み合わせることができる。ガイドラインに従ってデザインすれば、個数や大きさに関係なく、見やすく美しいレイアウトに仕上がるようになっている。将来の訪日旅行に対する不安払拭材料として、日本の地方自治体やDMO、観光関連事業者などに幅広く使ってもらいたいという狙いがある。
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