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在台日本人が台湾の魅力をSNSで発信、台湾観光局によるインバウンド再活性化企画開始

2021.04.06

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台湾人の海外旅行者の数は2009年からの10年間で倍増し、なかでも訪日客は5倍近くに増えた。台湾と日本の地方都市を結ぶ直行便も多く、リピーターによる地方訪問も進んでいる。同時に、台湾を訪れる日本人も年々増加し、2019年には初めて日本人観光客数が200万人を記録するなど、台湾と日本は互いに人気の旅行先として定着しつつあった。

コロナ禍に見舞われ旅行市場が縮小するなか、台湾観光局が日本人をターゲットに、台湾のインバウンド再活性化に向けた企画を実施する。台湾在住の日本人を対象に「Why Taiwan」と命名した国内旅行プランを募集し、台湾在住日本人の視点から、新しい台湾の楽しみ方を日本に発信してもらうというものだ。

台湾で就学・就業している18−29歳の日本人を対象に募集し、グルメ、ハイキング、農村、祭り、離島散策などポストコロナの旅行スタイルとして魅力的な旅行プランを彼らに考えてもらい実践してもらう。台湾観光局のサイト上で、日本人のみならず台湾籍の友人も加えたチームでのエントリーが可能だ。取材の企画書を提出し、「日月潭」や「阿里山」など国家風景区を必ず一箇所含めることが必須で、エントリーは4月29日まで。5月13日に入選チームが発表される予定となっている。

入選したチームは2回の取材体験旅行を行い、最終的にその体験をブログやSNSで公開することが条件で、全てのミッションをクリアすると旅行代金として最高2万元(約72,000円)支給される。次のステージでは動画コンテストに応募も可能で、入賞チームには賞金が与えられる。

台湾観光局の張錫聰局長によると、台湾にとって日本は最も重点的に活性化を図りたい観光市場のひとつで、旅行市場回復に向けて、もっともアクティブな日本の若者を対象として選定した。新型コロナウイルス感染症の影響で各国の消費者の旅行スタイルが変化するなか、台湾とは今後も、良好な相互送客関係を保って行きたい。

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