インバウンドニュース
日本各地の特産品を台湾に、日台相互関係人口の拡大目指す。日本旅行と台湾小売裕源が連携
2021.09.03
株式会社日本旅行と、台湾で小売業を展開する株式会社裕源は、このほどパートナー連携を結んだ。地域資源である日本各地の特産品と台湾市場とをマッチングする販路開拓支援を通じて、日台間における人的・物的な相互関係人口の拡大に寄与していく。
今回のパートナー連携で、日本各地域の特産物と台湾市場とをマッチングさせる販路開拓支援により両社の特性を活かした地域・商品の幅を広げ、さらなる日台間の価値創造と接点拡大を見込む。日本の高品質な商品を届けることで日本と日本の地域の良さを伝え、日本に興味を抱き続けてもらうことで、日台間の人的・物的な相互関係人口を拡大させ、将来的なインバウンド需要の拡大するのが狙い。
連携合意の主な内容としては、主に以下の3点。1.株式会社裕源が台湾にて展開する高級スーパーマーケット「裕毛屋」を中心に日本各地の特産品と台湾市場とをマッチングする販路開拓支援に関すること、2.「日本の観光・物産博」における日台観光交流促進活動に関する事、3.その他、日台間における人的・物的な相互関係人口の拡大に関する事業を協業していくこと。
例えば、2021年12月には、台中にて「日本の観光・物産博2021」における裕毛屋を活用した日本の物産品販売プロモーションを実施する計画だ。
株式会社裕源は、台湾で長年紡績業を営む上場企業が、直接消費者のニーズに答えられる小売業へ参入のため、日本支社として1983年に神奈川県に設立した会社。同社が台湾で展開するスーパー「裕毛屋」では、日本食材を多く取り揃えている。日本各地の商品生産者や地域行政と連携し、台湾市場に向け日本の高品質な商品を提供する。日本に対しての理解が深く、日本製品に対するニーズの高い台湾市場で、その期待値を超える商品を販売することで信頼を得ている。
株式会社日本旅行は、台湾にて2013年より訪日誘客イベント「日本の観光・物産博」を開催しており、新しい日本の魅力、特に地方の魅力を紹介してきた。さらに、日本からの参加者・出展者にも台湾の魅力を伝え、両国の交流を推進している。コロナ禍以前の2019年度には、日本各地の自治体を中心に68の団体・企業が出展、台湾市民15万6000人が参加した。全国の営業拠点を活用し日本各地域で推進する地方創生事業においては、関係人口拡大につながる多角的な事業経験値や自治体や地域との人的ネットワークを強みとする。
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