インバウンドニュース
サステナブル・ツーリズム海外向け発信JNTO強化。50の観光コンテンツを訴求
2022.05.06
JNTOが4月28日、サステナブル・ツーリズムを推進するための観光コンテンツをまとめ、英語版のデジタル・パンフレットを制作した。
「EXPLORE DEEPER -Sustainable Travel Experiences in JAPAN-」と題したパンフレットでは、持続可能な観光コンテンツを運営する宿やアクティビティ50件をピックアップして掲載している。
選定にあたっては、エリアの自然や文化を観光へ活用しているか、環境負荷を低く抑える取り組みをしているか、地域への収益還元を行っているか、などを基準に評価したほか、旅情を誘う訴求力があるかどうかも、選定条件となっている。
旅行者には、地元の人々が自然や文化をどのように継承してきたか、また体験を通じて地域へどのような貢献ができるかを明確にしている。本物志向でサステナブルを意識する旅行者の価値観を満足させ、共感を得られるようなアプローチが中心となる。
50のコンテンツには「沖縄の海とサンゴを守りながら美しい海を体験できる『青の洞窟ダイビングツアー』」や「静岡のお茶農家から伝統的なお茶づくりを学ぶ『茶草場農法の農家体験・民泊』」「不完全さに美しさを見出す日本の美意識を感じる『金継ぎ体験』」などがある。また特集として、東北震災復興とアイヌ文化にスポットライトをあて「ローカルガイドを通じて自然環境や震災と復興への理解を深める 『三陸復興国立公園のアイランド・ホッピングツアー』」や「日本最古のアイヌ資料館での文化体験『嵐山ハイキング&アイヌ文化体験ツアー』」などが紹介されている。
JNTOでは、このパンフレットに加えてインターネットでの特設ページ開設や、広告・広報に力を入れ、サステナブル・ツーリズムの情報発信を積極的に行っていく考えだ。
パンフレットの目次は以下の通り。
1.自然を楽しむアウトドア・アクティビティ
2.豊かな生物多様性に触れる
3.エコ・フレンドリーな宿泊施設
特集1:「観光を通じた東北震災復興」
4.豊かな自然風土に根差した食文化を楽しむ
5.古来からつづく温泉・湯治を楽しむ
6.受け継がれる日本の信仰に触れる
7.伝統的な地域・文化財に泊まる
特集2: 「先住民族・アイヌの文化に触れる」
8.地域に根付く伝統芸能を鑑賞する
9.受け継がれる祭りに触れる
10.匠の技に触れる
国際認証・アワード取得地域一覧
パンフレットはこちら
関連インバウンドニュース
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.06.18
オーバーツーリズム対策で富士山五合目ゲート設置、登山者1人2000円徴収
2024.05.21
欧米豪、富裕層の西日本・九州への誘致目指し、広域連携「西のゴールデンルート」アライアンス設立
2024.05.14
2025年訪れるべき「日本の感動地」を発見するジャパントラベルアワード、エントリー受付開始
2024.04.16
四国のレンタカー周遊を喚起するモデルコース「DRIVE SHIKOKU」開設、温泉・自然など6つのコースを紹介