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2022年夏の旅行動向調査、訪日旅行者受け入れ報道で 5月の日本旅行検索127%増

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トリップアドバイザーが、サイトの利用状況データと、日本を含む世界5カ国の2022年の旅行者への意識調査をもとに、2022年夏の旅行動向を発表した。 サイトの利用状況データは、トリップアドバイザー上で2022年6月1日~8月31日の旅行期間を対象とし、2022年4月~5月の行動データより算出したもの。 意識調査は2022年4月にアメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、日本の5カ国で実施され、合計2100人以上の回答を得た。 

サイトの利用状況データからは、海外の観光客がいかに日本の観光再開を待っていたかが伺える。外国人観光客の受け入れ検討について発表された直後の2022年5月の第2週目(5/8~5/14)と、4月の第2週目(4/10~4/16)を比較すると、2022年夏の日本の旅行への検索が127%増加した。

対象期間中の2022年夏の日本の旅行への検索も、2021年と比べると114%増と大幅な上昇がみられた。もっとも、2019年と比較すると93%減で、コロナ前の基準へは完全回復していないと言える。

日本への旅行を検索しているユーザーが多い国トップ5はアメリカ、韓国、オーストラリア、中国、イギリスで、検索されている日本の地域は東京都のほか、神奈川県箱根町、千葉県成田市、京都府京都市などだった。

一方、世界5カ国への意識調査結果によると、全体の3割以上が2022年は2021年より多く旅行したいという意欲を示しており、観光業の再活性化が期待できる。

また、持続可能な旅行に対する世界の旅行者の意識にも変化がみられる。全体の65%が「環境に配慮した持続可能な旅行はパンデミック前と比べてより重要だ」と答えており、環境に配慮した旅へ注目する人が増加しており、観光旅行業界の積極的な取り組みが期待される。

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