インバウンドニュース
ザ・リッツ・カールトン京都、地産地消を重視したメニュー 世界環境デーにあわせ展開
2022.06.07
やまとごころ編集部1972年6月5日からストックホルムで「国連人間環境会議」が開催されたことを記念し、国連が6月5日を「世界環境デー」としたのを受け、環境省は6月を「環境月間」と定めている。毎年、全国で様々な行事が行われているが、それに賛同したザ・リッツ・カールトン京都は今年、1階のレストラン「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」にて、6月の間、京都の地元食材に一層重きを置いたメニューを提供する。
6月11日からの期間は琵琶湖の稚鮎を、6月27日からは賀茂茄子を使い、季節感溢れる料理が楽しめる。
環境問題は「食」の分野にも深く関わっている。気候変動が進むことで生物多様性の維持にも影響を与えており、「フードロス」の問題は深刻だ。地元食材を使用することは、農産物の運送距離を短くし、エネルギー消費量とCO2排出量の削減に繋がることはもちろん、農業の活性化と農地の保全をもたらし、洪水を防ぎ、美しい景観の維持にも貢献する。
同レストランでは、野菜の端材を使って自家製パンを焼いたり、形やサイズが不揃いなことなどが理由で市場にほとんど出回らない魚を使用したり、日頃から持続可能な食の提供を目指している。
食材を「命」ととらえ、それらを大切に最後まで使い切ることは、「始末の料理」で知られる京都の人々の間で受け継がれてきた文化だという。2014年の開業以来「Made For Kyoto(京都のためのホテル)」をうたい続けてきたザ・リッツ・カールトン京都は、引き続き地域に貢献する取り組みを進めていく。
関連インバウンドニュース
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.10.10
宿泊業界の「特定技能制度」活用状況を調査。外国人材採用は7割以上、最大の課題は言語の壁
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.08.28
富裕層旅行者のウェルネスへのニーズ調査、8割が日本の「Jウェルネス」へ期待。文化・精神的な体験への興味も
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与