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豊岡市、外国人観光客受け入れ再開に合わせ、米豪などインバウンド向けキャンペーン開始

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豊岡市では6日より、米豪を中心とした英語圏や台湾に向け、インバウンドウェルカムキャンペーンを開始した。10日からの外国人観光客受け入れ再開に合わせ、全国の自治体に先駆けて行われるもの。

兵庫県豊岡市を代表する観光地である城崎温泉は「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、外湯は大浴場」と、温泉街をひとつの旅館に見立てた共存共栄の精神で、訪れる人々を温かくもてなしている町。キャンペーンタイトルの“All in”は、この地を訪れる国内外からの人みなで旅を楽しもうという意味がこめられ、その共存共栄の精神を表現している。

今回の取り組みの第一弾として、まず、英語圏には「All in Kinosaki」、繁体字圏には「新しい城崎でお会いしましょう」を合言葉に、豊岡市の外国語版サイト「Visit Kinosaki」にウェルカムページを設置した。また、城崎温泉・出石をはじめとする豊岡・但馬エリアの中小企業30社協業のもと、29日には米国ロサンゼルスのJAPAN HOUSE Los Angelesにて、「KINOSAKI EXPERIENCE」と題したPRイベントを実施する。

「KINOSAKI EXPERIENCE」では、城崎・出石を含む但馬の8つの魅力(旅館、温泉、浴衣、食、酒、芸術、観光、自然)をイベント体験することで、販路拡大と但馬への誘客を実現することを目的としている。ロサンゼルスでのイベントでは、西村屋総料理長による但馬の味覚体験や利き酒、インフルエンサーによる浴衣体験とハリウッド練り歩き、現地・オンライン商談会などが行われる予定。

その後、第二弾として、ウェルカム動画配信や、特典付き宿泊プランの予約受付け、海外現地での誘客プロモーション、JR-WEST RAIL PASSタイアップ企画、インスタグラムハッシュタグキャンペーンなどを予定している。

コロナ禍前の2019年には、豊岡市には約6万人のインバウンド観光客が訪れ、賑わっていた。その賑わいが、安心安全な環境下で戻ってくることを願い、豊岡市独自の感染症対策の認証制度「CLEAN and SAFE TOYOOKA」を立ち上げている。さらに、これまでの取り組みが持続可能な観光地として評価され「Green Destinations 2021 Top100」にも選出されたほか、宿泊施設の高付加価値化にも積極的に取り組んでいる。

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