インバウンドニュース

心が動いた感動体験は? 消費者への調査。外食 レジャー 旅行など「有料体験サービス」の伸び堅調

印刷用ページを表示する


株式会社電通の消費者研究プロジェクトチームである「DENTSU DESIRE DESIGN」は、テンションがあがったり、感動したりした買い物や体験を「心が動く消費」と定義した「心が動く消費調査」を株式会社電通マクロミルインサイトの「人と生活研究所」と共同で実施した。調査対象は全国の20歳から74歳までの男女計3000人で、2022年5月12日から15日まで、インターネット調査を行った。

同調査は2021年5月のパイロット調査から合計4回、消費が活発化しやすいとされる大型連休と夏休み、年末の時期に実施しており、今回は、「過去1カ月に心が動いた消費の有無」「心が動いた消費の詳細な内容」「今後購入したい商品やサービス」といった項目から得た自由回答や、独自の「買い物に対する意識」「基本的欲求」「生活価値観」などのデータをもとに分析を行っている。

まず、心が満たされた・テンションがあがった・感動や刺激を受けた、といった「心が動いた消費」を体験した人は63.4%だった。2021年12月の前回調査の65.1%からは1.7ポイント減少したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で首都圏を中心に緊急事態宣言が発出されていた2021年5月実施の調査と比べると4.1ポイント伸長と高い結果となった。

また、消費のジャンル別では、外食やレジャー、旅行といった「心が動いた有料体験サービスがあった」と回答した人は41.6%で、2021年5月実施の調査と比べると12.4ポイントと大幅に伸長し、調査開始以降、最も高い結果となった。

次に、「この1カ月に購入した心が動いた商品やサービスは、どのようなものでしたか」と自由回答で尋ねたところ、昨年同月3位だった「外食」が17.7%で7.3ポイント増加し1位となった。7位の「レジャー/テーマパーク」が6.1%で昨年同月32位から4.9ポイント増加、9位の「旅行/観光」が5.7%で昨年同月18位から3.2ポイント増加するという結果になり、屋外での体験活動に関連した消費が伸びていることがわかった。

「外食」「レジャー/テーマパーク」「旅行/観光」と答えた人に、自由回答で「『心が動いた消費』に何を期待したか、どのような気分が得られたか」と質問したところ、久しぶりに屋外での消費を楽しむことで気分転換となったり、親しい人たちとの関係性を深めたり、新しい刺激を受けたりするとの回答が多く見られた。

関連インバウンドニュース