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2023年日本発着クルーズ復活に向け、海外旅行に関する調査 プリンセス・クルーズ発表

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欧米を中心に観光が復活し日本国内でも海外旅行への気運が高まりつつある中、プリンセス・クルーズが今後の「海外旅行」に関する調査結果を発表した。オンラインアンケートによるもので、全国の20~60歳の男女500名を対象に2022年5月19日~5月24日の期間で実施された。

 「新型コロナウイルス感染症が落ち着くと仮定し来年(2023年)以降、海外旅行に行きたいと思いますか」という質問に対して、49.8%が「はい」と回答した。

「海外旅行へ行きたい」と回答した人に対し、その理由を聞いたところ、64.7%の人が「非日常を味わいたい」、59.8%の人が「異国の雰囲気を体験したい」、42.2%の人が「その土地にしかないものを見たい、体験したい」と回答している。

季節および国内外問わず、最も休暇を過ごしたい場所を調査したところ、半数以上の54.4%が「海の近くのリゾート地」と回答し、その他選択肢の「山の近くのリゾート地」(12.4%)、「都会」(18%)、「郊外の田舎」(12.8%)に大差をつけた。


一方、海外旅行への不安についても聞いた。新型コロナウイルス感染症に対する懸念以外の海外旅行へのハードルは、1位が「治安面の不安(42.8%)」、2位「円安による物価高騰(40%)」、そして3位が「言語面の不安(38.4%)」だった。現在注目されている円安、またウクライナ侵攻による影響や、現地での滞在における安全面などにハードルを感じる人が多いことがわかった。

2022年3月に国土交通省が発表した2021年のクルーズ船の寄港回数速報値によると、2020年3月以降、日本船社、外国船社共に国際クルーズの運航休止が続いているため、訪日クルーズ旅客数は前年比皆減のゼロだった。国内クルーズは、感染拡大状況等を踏まえながら休止と再開を繰り返し、前年比で19.3%増の420回だった。

コロナ前の2019年には、日本船社、外国船社合わせて2866回クルーズ船が日本に寄港しており、訪日クルーズ旅客数は215万3000人にのぼり、3年連続で200万人を超えたところだった。

同社は、2022年にダイヤモンド・プリンセスの日本発着クルーズの運航を予定していたが、同年3月、港へのアクセスや海外渡航制限解除の見通しが不透明であることを理由に、全コースの運航中止を発表した。

2023年には、日本発着クルーズ就航10周年を記念し、22コースが提供されている。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ロシア寄港のコース変更を余儀なくされたが、最新のテクノロジーを最大限に活用し、3密回避や非接触サービスの提供に取り組むなど、クルーズ旅行復活へ向けて動きを加速している。

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