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山梨県忍野村、富士山一望できる展望テラスオープン。忍野八海に続く観光スポット創出

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山梨県忍野村は、「富士見百景」にも選出された人気スポットである「二十曲峠」に展望テラスを9月13日にオープンする。これまで「忍野八海」のイメージの強かった忍野村の新たな人気スポットになれば、1拠点型から多拠点ネットワーク型観光地への転換と、滞在客の増加が期待される。

忍野村は、山梨県東南部、富士山の麓に位置する人口約1万人の小さな村で、2013年に富士山が世界文化遺産に登録され、村が有する「忍野八海」がその構成資産となったことから、近年は国内外から多くの観光客が訪れている。以前、アジアからのインバウンド客が、忍野八海の湧水池にコインを投げ入れて話題になったこともあった。

ただし、忍野村では、観光客や来訪客の拠り所となる「忍野八海」以外の観光拠点が少ないこと、観光拠点が忍草地区に偏っていることがこれまでの課題だった。そこでスポットが当たったのが二十曲峠だ。忍野村の内野地区にあり、名称のとおり曲がりの多い鹿留林道を上りつめた標高1150メートルにある峠で、富士山はもとより、村全体を埋め尽くす雲海、富士山右手には南アルプスという絶景が望める。

その二十曲峠に展望テラス「二十曲峠展望テラス~SORA no IRO~」が完成し、9月13日から一般公開されることとなった。注目したいのは、東京・渋谷スクランブルスクエアにある屋上施設「SKY EDGE」を彷彿とさせる透明な柵の張り出しデッキを含む、約50mの長さのウッドデッキだ。これにより、これまでにはなかった様々な角度からの富士山を楽しむことができることになった。

また、「二十曲峠展望テラス」のオープンに合わせ、村としては初となる観光プロモーション動画が公開された。これはコロナ禍で観光客が激減した2年前に、むしろこの機会を「景色に人物が映り込まない絶好の撮影チャンス」と捉え、株式会社ポニーキャニオンが制作に着手し、このほど完成させた動画である。先行公開された「総集編〜OSHINO’S Four Seasons〜」は、その名の通り、これまで観光客が偏りがちだった夏だけでなく忍野村の四季の魅力を伝える映像となっている。

 

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