インバウンドニュース
2021年日本開催の国際会議、外国人リアル参加者は750人 リモート会議が開催形態として浸透
2022.12.16
やまとごころ編集部JNTOが2021年の国際会議統計を発表した。2021年に日本で開催された国際会議の参加者総数は5万5221人で、そのうち外国人は750人だった。総数は前年比では42.6%減、2019年比では97.2%減で、現行のJNTOの規定する国際会議の基準に当てはまる会議を対象とした統計としては過去最低を記録した。開催件数は29件で、前年比で86.9%減、2019年比で99.2%減だった。
2021年は新型コロナウイルス感染症の拡大と長期化に伴い国際的な移動の制約が続いたことにより、外国人の会議参加者の訪日が困難となった。そのため年間を通じてリモート会議が開催され、国際会議の開催形態の一つとして浸透した。上記29件に、JNTOが定める全基準を満たしていないものの定量面のみ基準値以上の報告があったリモート会議を含めると911件の会議開催の報告があった。
国際会議(基準内)の開催件数は、昨年の222件から29件と激減した一方で、リモート併用のハイブリッド国際会議は昨年の12件から21件に増加している。 基準外の会議も含め911件の開催状況を見ると、基準内においては半数以上がリモート併用の会議であったこと、また、基準外のリモート会議の件数も増加していることから、2020年以降リモート化が長期に亘り浸透したことが伺える。
なお、911件という年間の件数を見ても、2019年比では4分の1程度に留まっており、引き続き開催のハードルは高かったものと推察される。
JNTOは、国際PCO協会(IAPCO)等、国際団体との連携を活用し、変化しつつある世界の国際会議の動向の把握に努めるとともに、日本各地の最新情報を積極的に発信し、更なる国際会議の日本開催に向けた誘致活動を推進するとしている。
※現行基準(以下のJNTO基準に適合した国際会議)
1.主催者:国際機関・国際団体(各国支部を含む)又は国家機関・国内団体(「公共色を帯びていない民間企業」以外は全て対象))
2.参加者総数: 50人以上
3.参加国数 : 日本を含む3居住国・地域以上
4.開催期間 : 1日以上
※基準外会議
全国から提出された会議のうち、上記の1~4の全ての基準を満たしてはいないものの、定量面のみ基準値以上の報告があったリモート会議
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