インバウンドニュース
訪日客向けパッケージツアーで新ルート開発、せとうちの魅力訴求と混雑緩和を目指す ーJTB GMT
2023.03.07
やまとごころ編集部JTBグループでインバウンド旅行を専門に扱う株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベルが、訪日外国人観光客向け国内パッケージ旅行「サンライズツアー(SUNRISE TOURS)」の新たな取り組みとして、「せとうちシーニックルート(Setouchi Scenic Route)」を開発した。広島、宮島、松山、しまなみ海道、高松、直島を巡る新ルートにより、瀬戸内エリアへの新たな訪日人流の創出と、オーバーツーリズムの解消を目指す。
新ルートは、京都もしくは大阪が発着地となる。航空機を利用しアジア各国から直接瀬戸内エリアへ向かうルートに加え、東京大阪を結ぶ「ゴールデンルート」や、「東京・金沢・京都を巡るレインボールート」のツアーからの乗り継ぎも可能で、大都市圏からの人流拡大を見込む。また、欧米の富裕層に人気のアドベンチャー・ツーリズムを体験できるよう「しまなみ海道サイクリング」を組み込んだ。瀬戸内海の豊かな自然や多島美、各島々が持つ独自の歴史や文化に触れ、道後温泉の町歩きやお遍路体験を通じて、日本の文化を深く味わえる。瀬戸内エリアは、米国のニューヨーク・タイムズ(The New York Times)の「2019年行くべき52カ所」の中で、日本で唯一、「瀬戸内の島々(Setouchi Islands)」として7位に選ばれた実績をもつが、海外から個人で手配するのは難しいエリアだ。2023年5月のG7広島サミット開催地としても話題の広島や、宮島も巡る。
「サンライズツアー」では、サステナブルな旅への取り組みもステップアップさせている。石川県と連携してSDGs 要素を盛り込んだ「サステナブル推進モデルツアー」では、金沢市内の観光地におけるSDGsの取り組みや背景をガイドから伝えていくことで、金沢が大切に守り継承してきた街並みや文化のより深い理解に繋げていく。さらに、旅行者自身の責任ある行動を促すため、SNS上で「#responsibletraveler」をつけた投稿を呼びかけるなど、旅の各シーン別の具体的な行動を提案していく。
関連インバウンドニュース
2023.09.12
2023年秋の旅行動向、物価高にも関わらず旅行出費増やす日本人6割超、旅先はアジアが人気
2023.08.22
奈良市の2022年観光入込客数、2019年比5割強回復。外国人宿泊者数 米国がトップに
2023.08.16
訪日予定の外国人に聞いた「この夏行きたい日本の地域」、旅先を決めた意外な理由も明らかに
2023.08.15
訪日中国人のSNS投稿分析、多様なコンテンツ揃う主要都市から回復、地方は来年夏から本格化か
2023.08.08
日本菓子のサブスク「Bokksu」 地方企業と海外向けの菓子を共同開発で地域活性化へ
2023.07.18
2023年夏のインバウンド体験予約動向発表、「花火」「浴衣」など日本の夏を満喫できる体験が人気ーKlook
2023.06.27
北海道の「人」と台湾を繋ぐイベント開催、出会った人に会うツアー販売で関係構築へ
2023.06.12
訪日外国人が「日本で不便に思うこと」1位は? 言語の違いによる課題も明らかに