インバウンドニュース
訪日客の満足度向上に実績のあった5件の認定外国人観光案内所、JNTOが表彰
2023.03.28
やまとごころ編集部訪日インバウンドが本格的に再開された2022年10月11日以降、多くの訪日外国人観光客が来訪する中、日本政府観光局(JNTO)は、コロナ禍において外国人観光客の満足度向上のために顕著な実績のあった5カ所のJNTO認定外国人観光案内所に対し、初めて表彰を行った。
今回の表彰では、「多言語コミュニケーション・ホスピタリティ・提案力の磨き上げ」「ユニバーサル対応」「連携強化」3つのテーマで、認定案内所に来訪するお客様の様々なニーズに対応するために行った取り組みを募集し審査を行った。
「多言語コミュニケーション・ホスピタリティ・提案力の磨き上げ」では、認定カテゴリー1、2、3からそれぞれ1カ所ずつ計3カ所、「ユニバーサル対応」「連携強化」が各1カ所ずつ選定された。
「多言語コミュニケーション・ホスピタリティ・提案力の磨き上げ」部門のカテゴリー1の案内所で表彰を受けたのは、秋田県秋田市のJR EAST Travel Service Center (Akita)だ。秋田犬のイラストがあるインバウンド専用のチケットケースを作成し、チケットの折り曲げなど、お客様のチケットに関するトラブル改善と秋田のPRを合わせて実現した。
カテゴリー2の案内所からは、北海道函館市の函館空港総合案内所が表彰された。案内所リニューアルオープンを機に、案内所スタッフ自らが企画を行う「特集コーナー」を設置し、ローカルな魅力を発信するため「道南ビト」(道南・函館で活躍する方々)の情報をカードで紹介。
カテゴリー3からは、多岐に渡る質問に答えるために情報を収集し一覧表を作成してスタッフ間で共有を確実に行いながら、横浜に関する一言トリビア集を作成するなど案内業務を日々工夫したことで、神奈川県横浜市の桜木町観光案内所が表彰された。
「ユニバーサル対応」では、東京都千代田区にあるカテゴリー3の案内所、東京シティアイ観光情報センターが表彰された。バリアフリーなどユニバーサルツーリズムのパンフレットの掲出、スタッフの手話学習、障がい者当事者の案内所視察とアドバイスや観光庁「心のバリアフリー認定」取得など、ユニバーサル対応へ取組みが評価された。
「連携強化」で表彰されたのは、大分県別府市にあるカテゴリー2の案内所で、Wander Compass Beppuだ。旅行者の周遊を促すため、市内の観光施設・温泉施設・飲食店等と連携した案内所オリジナルの施設クーポンを作成した。
旅ナカの満足度向上を図る上で、認定案内所の果たす役割は大変重要なものになっており、今回の表彰を通じて、認定案内所の更なる質の向上が期待される。
JNTOの認定カテゴリーとは、提供するサービスの違いで、カテゴリー1は常駐でなくとも何らかの方法で英語対応可能で地域の案内を提供する案内所のこと、カテゴリー2は少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐しており広域の案内を提供する案内所、カテゴリー3は英語に加えて、ほかの2つ以上の言語での案内が常時可能で全国レベルの観光案内を提供する案内所を示す。原則年中無休でWi-Fiがあるなどの条件もある。
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