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2023年の旅ナカトレンド、効率性を重視したパッケージツアーが前年比3倍。特別な体験も人気 ーKKDAY

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アジア最大級のオプショナルツアー予約サイトを運営するKKDAYグループは、同社が開発・運用を手掛ける予約管理システム「rezio(レジオ)」を通じて予約された世界の1万5千以上の現地体験の動向を分析した結果をまとめた「rezio2023旅行トレンド・消費動向レポート」を発表した。

同調査は、予約管理システム「rezio」を導入する世界3500社以上の旅ナカ事業者を対象に、2020年1月から2022年12月の間に、同システムを利用して現地体験を予約した600万人以上のデータを基に独自で分析を行った。

同レポートでは、コロナ禍をきっかけにした旅ナカでの消費者の動向変化を受け、今後の動きやトレンドの分析結果をまとめている。

レポートによると、コロナ後に需要が高まっているのは、キャンプやスキーなど開放的な空間で非日常が楽しめる「アウトドアアクティビティ」で、事業者の利用数は全体の30%以上になった。また 6つのカテゴリーの2022年予約増加率を前年比で見ると、他のカテゴリーも順調に推移するなか「パッケージツアー」が最も増え、335%を記録した。旅先での効率性を優先し、不確実性を排除することが重要となっていることが分かる。

また、現地の生活様式や文化を生で感じる「特別な体験」に2023年以降、人気が集まっている。農村体験や弓、乗馬体験といったものや、伝統衣装を着用して写真撮影するなど、ユニークな体験に需要がある。これらの体験は、年間を通じて売れ行きが安定しているのも利点で、これから発展するカテゴリーであることが予想される。

また、世界の旅行者の消費行動では、体験やツアーの予約リードタイムは約5日前。最長は「パッケージツアー」で12〜13日前、最短は「チケット予約」で3日前だった。チケット販売数は6割が当日に予約や購入をしている。予約時間は「チケット」では施設の営業時間に集中し、その他は平日の昼休みか退勤後の時間である昼11〜13時、就寝前の21〜23時に集中していることがわかった。休日の予約時間は特に集中せず、分散している。

決済方法を見てみると「体験予約」事業者の決済方法は事前のオンライン購入が8割以上で、オンライン事前決済はコロナ禍以来、世界的に日常となったようだ。しかし「チケット」事業者はクレジットカードや電子マネーでの現地決済が6割となっている。今後、チケット事業者もオンライン事前決済を導入し、消費者に快適な旅ナカ決済を提供すれば売上向上が期待できる、としている。

これらのデータ分析から、体験事業者へ3つの対策が示された。まずは繁忙期を中心としたインバウンド対応として、オーバーブッキングや人手不足などを回避するための正確な予約と在庫管理。2つ目は、季節を問わず訪れるインバウンドを念頭に置いた、オフシーズンの体験造成による集客努力。3つ目は、体験についての潤沢な情報提供とビジュアルの確立、ウェブサイトなどによるオンライン上のブランディングを通じたSNSでの拡散から、見込み客の獲得に繋げていくことが重要としている。

 

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