インバウンドニュース
アジア太平洋13市場のミレニアル・Z世代の旅行動向、一番人気は日本。旅行予算3~5割増、体験を重視する傾向
2024.01.26
やまとごころ編集部アジア太平洋地域(APAC)の13市場のミレニアル世代とZ世代(18歳~40歳)2600名に対し、旅行・レジャー予約サイト「Klook」が旅行についての意識調査を行った。
調査は、2023年11月22日~12月1日までの間、インターネット上で行った。調査対象の13市場は、以下の通り。
シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、日本、韓国、台湾、香港、オーストラリア、中国、インド、インドネシア
調査結果によると、全体の70%が次の旅先を検討しており、回答者の46%が「次に行きたい旅行先」として日本を挙げ、13市場のうち10市場で日本が1位になった。また旅の目的は、大切な人と体験を共有し、絆を深めることを優先する傾向にあることがわかった。
また、家族やパートナー、親しい友人などと旅を共にしたいとしたのは10人中9人に上る。ミレニアル世代はパートナーと、Z世代は友人グループとの旅を好み、全体の65%が短期旅行を頻繁に行いたいとしている。
旅先で体験したいのは自然やアドベンチャー体験(59%)、テーマパークのスリル(53%)、博物館や史跡の文化的豊かさ(51%)など。体験の独自性も大切で、69%が飛行機に乗る前にアクティビティを予約すると回答した。
旅行支出に関しては、回答者の5人に3人が、前年よりも30〜50%ほど増やす予定と回答し、支出予算の半分を旅先の体験に充てたいという。2023年の旅行1回あたりの平均支出額が2000米ドル(約29万5000円)と推定されることから、大幅な旅行者の予算増加が旅先の旅行業界を活気づけそうだ。
また旅のインスピレーション源はSNSが大きなパワーとなっており、10人に8人がSNSでのおすすめ情報を見て旅行体験を予約したと答えた。旅のおすすめ情報は主にコンテンツクリエイターやインフルエンサーのSNSから取得していて、特にYoutubeやInstagramの人気が高い。また、96%が自身の旅行や外出の様子もSNSで発信すると答えた。
最後に旅行の時期についてだが、全体の65%が気候や季節が旅の重要なファクターであるとし、APAC全般で一番人気の季節は春だった。ただし、好まれる季節は市場によって異なり、マレーシアやインドネシアの旅行者は春、オーストラリアとフィリピンの旅行者は夏、台湾と韓国の旅行者は秋、インドやタイ、シンガポール旅行者は冬に注目しているという傾向が分かった。また、回答者の半数近くが2024年最初の3カ月以内に旅行する予定とのことだ。
関連インバウンドニュース
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.07.12
インバウンド増で旅館・ホテル市場の売上2019年水準まで回復、2024年度は過去最高の予測ー帝国データバンク
2024.07.05
訪日中国人の空港利用状況を調査、日本出国時の免税店への立ち寄り状況は?
2024.06.25
キャンピングカーが訪日客にブーム、2024年は前年比190%と予測。都道府県別ランキングで一番人気は?
2024.06.20
台湾・香港人の8割強が、日本で動物を見れる場所へ行きたいと回答、6割以上が見たいと選んだ動物は?「キツネ」
2024.06.18
2024年日本への好感度を持つ国・地域ランキング、1位は「好き」以上が100%のインドネシア、フィリピン
2024.06.11
2024年夏、家族で行きたい世界の旅先を発表、東京の順位は? ーブッキング・ドットコム
2024.06.05
1000円追加でカーボンオフセットと地域貢献、箱根一周エシカル旅行プラン、小田急電鉄が発売