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アメリカ発の家族向け日本ツアー、10日間で1人133万円の中身は?

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コロナ後、いち早く旅行需要が回復したアメリカは、2023年の世界旅行を牽引した。2023年の訪日客数でも、アメリカは204万5900人で、総数では韓国、台湾、中国、香港に次ぐ5位、回復率では2019年比18.7%増とトップ5では韓国についで高かった。

さて、そうしたアメリカの旺盛な旅行意欲を受け、高価格のツアーも人気のようだ。先日公開し、多くの方に読んでいただいたこちらの記事でもその様子が伝わってきた。

【現地レポ】2週間で1人150万円のツアーも!! 米国の新しい訪日旅行トレンド、地方がインバウンド誘致で成果を出す3つのポイント

実際、アメリカの老舗大手ツアーオペレーターであるTauckでは、2024年実施の2種類の日本ツアーがコロナ前の水準の2桁~3桁以上の伸びを示しているそうだ。そのTauckが、2025年催行の10日間のツアーを新たに販売開始した。詳細が明らかになったので、紹介しよう。

新たに販売の家族で楽しむ日本ツアー、既存ツアーは2桁以上の伸び

「日本を旅する……ファミリー・アドベンチャー」と銘打たれたツアーは、家族向けのオールインクルーシブのツアー「Tauck Briges」の新商品で、日本向けには初めての販売となるそうだ。料金設定は31室利用の場合、1名あたり8990米ドル(約133万円)で、航空運賃は含まれない。催行期間は20256月初旬から8月初旬まで、出発日の設定は9つ、早くも売り切れになっている日程もある。

さて、気になるツアーの中身だが、3泊の東京観光から始まる旅程は以下の通り。

1日目東京午後5時、ホテル集合
2日目東京浅草寺、人力車乗車、スカイツリー、忍者体験、銀座
3日目東京チームラボプラネッツ、築地場外市場、寿司にぎり体験、明治神宮参拝、原宿散策
4日目箱根芦ノ湖の海賊船クルーズ、彫刻の森美術館、強羅温泉
5日目広島新幹線で広島に移動、お好み焼き体験
6日目広島広島平和記念資料館、平和記念公園、フェリーで宮島へ移動、厳島神社
7日目京都新幹線で京都に移動、清水寺
8日目京都金閣寺、錦市場、茶道・茶道・和太鼓体験
9日目京都二条城、祇園で芸者あそび
10日目京都帰国の途へ

1日目は夕方5時に東京での宿泊先、コンラッド東京に集合し、夕食後はのんびりと長時間のフライトによる疲れを癒す。翌日から2日間は東京を観光し、3日目の夕食は自由行動。4日目は新幹線で箱根に移動し、観光を楽しんだ後はホテルインディゴ箱根強羅で客室にある温泉を楽しむ。その翌日は新幹線で広島へ移動し、ヒルトン広島に2連泊した後、再び新幹線に乗り、最後の訪問地、京都へ向かう。京都の宿泊先は、コンデナスト・トラベラー誌の2024年ゴールド・リストで「世界のベスト・ホテル&リゾート」の一つに選ばれたHOTEL THE MITSUI KYOTOだ。

ツアー料金には、宿泊、3回の新幹線利用、22回の食事、現地ガイド、ホテルスタッフ、レストラン給仕へのチップ、すべての観光とその他のアクティビティ、空港送迎、荷物の取り扱い、税金などが含まれている。

2024年1月から2025年3月は「日米観光交流年2024」だが、アメリカの旅行雑誌や一般紙、ガイドブックなどで、北海道や盛岡、福岡、東京などが注目の都市として取り上げられるなど、トップクラスの旅行先として認知されている日本の人気は高いようだ。

ちなみに、Tauckの他の日本ツアーは2種類ある。

1つは、東京、箱根、下呂温泉、金沢、広島、京都を訪問する13日間の「エッセンス・オブ・ジャパン」ランドツアーで、2名1室利用で1人当たり1万1990USドル(約177万円)からとなっている。

もう1つは、14日間の「日出ずる国クルージング」だ。大阪での3泊のホテル滞在と観光から始まりクルーズ中の寄港地は、宇野港、広島、宇和島、鹿児島、長崎、釜山(韓国)、境港などとなっており、2名1室利用で、1人当たり1万5,390USドル(約227万円)から、となっている。いずれも、日本までの航空運賃は含まない金額だ。

▼国際線の航空需要は北米から回復
2024年1月 世界の航空需要99.6%まで回復、国際線は北米 国内線は中国が伸びを牽引

 

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